女子にクルマがウケないワケ
そもそも、この事情には長年自動車メーカーが思想的に作り上げてきたイメージが尾をひいているので、直ぐに解決する話じゃないのでは?
と思ってしまう。
なぜクルマは「女子向け」のモデルが成功しないのか? – WEB CARTOP
というのは、クルマは
「男のステータス」「男の道具」
という、男映えしてこそクルマだと、買う側はもちろん作って売る側も信じて疑わなかったからで、男目線でカッコ良く自慢できるから売れたワケで、今更見た目だけ変えて、
「女子にも、どうぞ」
って、売っても女性にはピンとこないだけなんじゃないかと思う。
ここ10年位からは職業人口の女性比率も高まったせいで、自動車メーカーも徐々に女性開発者を割り当てて、そこそこ本気で女子向けクルマを開発するようにはなったと聞くけれど、まだまだ歴史は浅くて話にならない。
女性から見てそもそも腑に落ちないのは、女性目線で言えば性差や年齢関わりなく、便利で使いやすいクルマ作りがされていないことを見抜かれているということ。
紹介記事では、有名女優によるイメージがウケれば服やバックのように売れると書いてあるが、果たしてそんな浅はかな理由で売れないのか?と首をかしげたことから、今回の記事を書く気になった。
女性は元来、ライフスタイルやファッションについて、男性のようなギャンブルのような買い方は決してしないし、十分納得した上で間違いないものしか欲しいと思わない。
確かに流行にのって買うケースはよく見受ける姿ではあるものの、金銭的またはステータスの面で、男性のような「俺流」的なカリスマ性を求めない。
逆に、共感される安心感を重視するので、ファッション性で見ても尖った個性は要らないしむしろ「分かっている」「気が利いている」と言った配慮がされているかが重要で、その点で納得すれば金額はいとわないのが、女性ニーズの本質だと思う。
男性目線慣れした開発者が、この点で根本的な作り方の改善をしない限り、クルマが女性にウケることはないように思う。
それはメーカーの方針や姿勢次第なので、そうすべきだとくろまは思わないが、やっぱり世界人工の半分は女性なのだから、本格的な姿勢転換は価値があるのはもちろんで、それ以上に期待できるのはクルマの持っている意味そのものさえ、変えるポテンシャルを秘めているんじゃ無いだろうか。