軽自動車の近未来予測
ジムニーが20年の時を超えてついにフルモデルチェンジを迎えた。
HONDAが本気になって軽自動車カテゴリーに取り組んだNシリーズが累計200万台をわずか79ヶ月で達成し、集大成とも言えるNーVANをまもなく発売する。
頭打ちと言われて日本の自動車販売は、日本の誇るべき叡智の結集である軽自動車によって、新しいステージに向かっている様に見える。
一方で、課題もある。
タントが次期新型発表を2020年以降に先延ばししたとある。
ホンダの売れ行きに影響してのことだろうけど、その頃の自動車業界は大きく変わっているだろうから、その先の自動車の利用シーンをどう描いて、どう形にするかを見据えてのことかもしれない。
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国内の人口減少に伴う市場の縮小に、業界全体が高級高付加価値化路線で車両単価の増加で収益のバランスを取ろうとしている中で、つい最近まで軽自動車枠の不要論さえでていたことは、今この事実を見てもあり得ないことと誰もが理解できるはず。
ところが、未だに政治行政面での旧態依然の認識が抜けていないせいか、未だに軽自動車規格の廃止論は絶えない始末。
この先軽自動車は、たとえ規格の見直しがあったとしても、スモールカー・コミューターなど、エコカーや自動運転車のエントリー車種として、有用な技術の架け橋になるだろう。
特に今回発売されたジムニーやNーVANは、そのノウハウの塊であり、日本の技術がなければなし得なかった自動車であることは、誰でも理解できるだろうし、世界的にみても軽自動車は、世界に存在するファニーカー的な位置付けとは異なる存在感と価値観を持っている。
今後は、さらに世界基準の安全規格への構築に寄与するためにも、こうした開発への姿勢を見据えて開発に邁進してほしいと思う。
「軽自動車は死なず……永遠なれ」