アインシュタインの脳みその価値
さきごろのNHK特集で、散財する天才アルバート・アインシュタインの脳の所在調査を実施したところ、興味深いことがわかったそうだ。
詳細は番組を参照いただくとして、都市伝説的には彼の脳が未来の脳科学にとって、とてつもない進歩に貢献されると言われていたが、実際は期待されているほど成果は出ていないようだ。
それよりも、彼の才能にあやかりたいという、科学的な価値より財産的価値を見出す識者が多いという現実を浮き彫りにした。
人類の進化のためではなく、個人の慢心のための価値を、インテリジェンスさえ選んだのである、ショックだった。
それほどアインシュタインは突き抜けた存在であり、すでに手の届かない所に存在すると壁を作っているのかもしれない。
その壁を科学的思考で乗り越えようとせず、悪しきカリスマ化を呈しているというおぞましい現実を、知らなければならない。
この事実は、宗教を盲信する非科学的観念に傾倒していく、人間の精神的限界を意味するものであり、アインシュタインが望むものでは無かったはずだが、所詮ヒトはその程度の生き物でしかないのかもしれない。
戦争を好み、感情的な自己実現を好む生物が、真っ当な進化をするには、どうしたらいいのだろうか?