くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

人を闇に誘う、好奇心の魔物化を防ぐ知恵

最近メディアのニュースの扱いが、より情動的・煽情的になる傾向はとても苦になってしかたがありませんが、例えば芸能・娯楽で「酒気帯び運転」に関するニュースが、一般人はより悪徳化し芸能人に至ってはね掘りは掘りだし、ネットの話題でも「ダークWEB」に関してよりリアルなニュースが公然と流され、知らなくてよいことも公にされることで、普段体験することもない情報を必要以上に浴びている昨今は、まさに、「情報のあるべき姿の混沌化」をさらに加速化させている姿が見て取れます。

 

前回で書いたAIと人との係りの項と同様に、人はより善く生きようと望むと同時に、「好奇心」という善くも悪くも関心を示そうとする感情を持ち合わせている以上、必ず善と悪の理性と感情の狭間で葛藤する事になる動物です。

善い方向に向かう好奇心についてはここでは取り上げませんが、心の隙間がついついできてしまう時に、私たちの心に良からぬ好奇心に誘導され、いっときの快楽(これは心と体両方の)に身をまかせてしまうことが往々にしてあります。

 

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違法薬物やJKビジネスの市場が...|テレビ東京の読んで見て感じるメディア テレ東プラス

 

 ここで言いたい厄介な事は、人それぞれ生活の環境・経験度が様々なために、好奇心が起こるリズムが揃っているうちはまだしも、リズムがずれ出してチグハグになってくると、善悪の心を持つ人のギャップが広ることで、善は悪に悪は善に対して過剰な反感を抱くことになります。

この過剰な反応は、ギャップが少ない安定した時期に比べて必要以上にお互いを敵視し攻撃しやすい傾向を作り出すため、お互いの精神的ゆとりを奪い善い感情は悪く、悪い感情はより悪くなるため、改善が難しくなってしまうのです。

 

よって、善い好奇心をせっかく持っている人でもちょっとしたきっかけで、いとも簡単に悪い好奇心にすり替わってしまうと容易に想像できますが、こうした人間独特の感情の移り変わりのプロセスを理解した上で、常に自分がどの状態であるかを俯瞰しておく習慣として利用することで、むしろ善い好奇心へ誘うチャンスを増やすこと可能だと感じています。

しかしながら、人は弱い生き物で野生の世界から離れて久しく、デッドオアアライブの世界から遠のいた分、油断することが多くなり、より心の振幅が揺らぎやすくなっているために、自分が思う以上に結構意識しておかないと、簡単に不利益な行動へ走りやすくなっていることも、十分自覚しておかないとならないでしょう。

 

これからもWEBの重要度はたかまり、今まで以上に情報伝達は加速度を増していく中で、人の情報受信能力は飽和状態を続けていく時代にあって、より自身の感情コントロールはシビアさを増していくでしょう。

その中で、私たちはなんとかして善い好奇心を育てるためにも、俯瞰的に情報収集をコントロールするテクニックを向上させていく必要があるでしょう。