マネーが流通しなくなっている実感と現実
NHK特集で3夜連続放映された「マネーワールド」シリーズをご覧になって、小さくない衝撃を受けた方も多いと思います。
その中で、マネーの流れが滞っている原因を説明していましたが、この点は巷で日本人や同企業の内部留保、つまりタンス預金に原因があるなどという話もあったりしましたが、そんな規模ではなく闇市場へ流れる図式によるものという話は、とても納得のいくことでした。
マネー価値を高め、それで有利に立ち回ろうとするモノと、その根首をかこうと暗躍する組織のつばぜり合いに、いつの間にかマネーの本来の機能は混乱し、より人々を期待もしない迷走の世界へ引きずられている現実が、さらられたということでしょう。
その混乱に拍車をかけるのが、複利という魔法の杖であり、ローンの金利という打出の小槌を振りかざし、貧困で無知な本来先に救われるはずの人々から餌食にされていきます。
この波紋は、ここ先その仕組みに注意するだけでは避けて通れなくなっていきます、金利の鎖にがんじがらめにされた人々が、どう行動するか未知ですし、労働者として機能しなくなっていくでしょう。
すでに表社会と裏社会は密接に連携しているということであり、自分だけいい人を決め込むことは困難な時代です。
闇のリスクをどのように取って、どう使うか。
その共通の答えは存在しません。
しかし、こうした伝搬はウイルスと同じように伝わっていくものですから、
群れる集団から、その渦に巻き込まれていくのでしょう。
個人個人独特の判断力が、今も試されています。