釈放されたHUAWAI社CFO、邦人への感謝に見る思いのすれ違い
お国の違いと言えばそれまでかもしれない。
人への恩義に対する、感謝の思いがこれほどズレを生じている事に、
皆さんはどうお感じだろうか。
「日本人に感謝」の裏に潜むファーウェイ副会長の本音 公開された日記に見る「論理破綻」 WEDGE Infinity(ウェッジ)
同日報じられた同社の釈明広告が、5つの国内紙一面で出されたというが、その内容から見ても、この副会長の謝意がどれほどの自我意識の高さを現すか?
追い詰められた各国の動きと同社の姿勢の経緯と因果関係を、この会社はどのように捉えていたかが、明確にわかる報道と言えるだろう。
歴史や文化の違いで済ますのは簡単だが、彼らは少なくとも日本人の美意識には合間見れない思想と感性の持ち主であるのは疑いの余地はなさそうだ。
お隣同士が、ここまで思いの相違が大きいことは両国にとって、
なんと不幸な運命だろうか?
たとえ悲劇であっても「ロミオとジュリエット」のような相思相愛が生む、救われる悲劇であったらまだ良かったのに、これは運命が存在するとすれば救いようのかけらもない悲劇でしかない。
この関係の中で、フェアなビジネスをしなければならない企業戦士の皆さんには、本当に気の毒に思う。
自分のものは自分のもの、という強欲さをもつ国や企業は世界にも見受けられる。
ただ、この企業の残念なことは加えて、
「他人のものも、自分のもの」
であり、
中華思想で正当化された、悪さえも美化する強欲と欺瞞に裏打ちされている、
彼らの行動は、これからも改められることはないだろう、絶望感を禁じ得ない。
彼らだけがあこぎな動きをしているだけ、と一方的に責めたくはない。
けれど、過去数年来の数々の行いが示すものは看過できるものではないし、日本人の真意を極解し、その上正当化に利用するのはさすがに許せない。
政府や一部の企業がこの様である限り、たとえ理解のある多くの国民がいたとしても、全てが白から黒に塗り替えられてしまう、人の常を謙虚に拾って改めて欲しいものだ。
わたしたち日本人も、性善説だけにとらわれて良い時代はもう終わっている自覚と、それによって伝わらない思いが結果的に私たちを苦しめている現実への行動は、いい加減見直さなければならないと、彼らは教えてくれていると捉えてはどうだろう。
いずれにしても、私たち日本人の立場として、
お隣さんの、中国への期待と警戒という「葛藤」は今年もつづくのだろう。