くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

「仮面ライダー」からみえる、宿命を背負う未来と現実。

仮面ライダー1号(本郷猛)現役の、くろまの世代だけでなく今も脈々と続く、仮面ライダーシリーズは多くの人に愛されている。

 

実写版では描けなかった、原作者の石ノ森章太郎氏の意思の実現は、その後の平成ライダーで受け継がれ、初号ライダーのリメイク版でも何度も試みられた。

 

たいてい、こうした少年誌子ども向けの空想モノヒーローは、人気が出たあとでシリーズ化されても、俗化しショボくなっていく姿を、くろまの世代は嫌という程見させらてきた。

 

それでも仮面ライダーは、その激変してきた時代とうまく歩調を合わせて、子どもやかつて子どもだった大人たちの期待に沿ってこれた、昭和ヒーローの生き残りのひとりだったと思う。

だから、思い入れも大きかったし、新しいライダーやウルトラマンが出て来るたびに彼らの初代を振り返ってきた。

 

仮面ライダーは、ウルトラマン戦隊シリーズのように、ジャパン・メイキングのヒーローモノとして、長い歴史をもつ。

仮面ライダーは、原作者の時代を超えた才能とその自己実現の苦難の間で、デビューし変化してきた経緯を背負って、当時発達する印刷・TVメディアとともに、子どもたちに夢と希望にあふれる運命、そして成長の過程での現実への苦悩や反抗という、相反する感情の変化と葛藤とともに、昭和から平成の時代変化を生き抜いてきた。

 

単なる焼き直しでなく、現実の葛藤の中から不死鳥のように生まれ変わりながら、まるで同じ時代を多次元化したかのように、様々な生きる上での宿命を乗り切る、大切なヒントやエッセンスを、子どもだけでなく子どもから成長していく大人へも与えてくれた、日本の時代を代表するヒーローなのだ。

 

仮面ライダーのビジュアル・モチーフがバッタだったのは、

時代に合わせて擬態していくバッタになぞらえていたのかもしれないと思うと、妙に頷いている自分に気づく。

 

 

これからも、アメリカのMarvelヒーローズのように、引き継がれてほしいもの。

そんな展開に、最近では少女主人公版(記事はレイヤーのコスプレだが)もチラホラ出ていると言うから、「宿命」や「苦悩」という、ライダーが背負うテーマを、時代の変化に合わせて、女子も背負っていくのかも知れないが、子どもたちの未来は多様性が無くてはならないと考えれば、それもまた楽しみに思えるし、頼もしいとも思う。

 

【Twitter】オーズの変身ポーズに気合入ってる女の子いるなーと思ってたら、とんでもないガチレイヤーだったwww : にゃんだよ速報@ネットの反応