くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

エジプト・アステカ・マヤ時代以来の、人類進化の悲願

年末に古代エジプト考古学の最新情報のドキュメント番組を見た。

 

北野たけし氏の、

 

「この時代から、王の権力欲は変わっていない」

といった趣旨のコメントは、胸に刺さった。

 

人は時代が変わっても人であり4000年以上経っても、

神になるどことか近づくこともできていないし、

権力のヒエラルキーは今も厳然と残っているという事実に。

 

そもそも人類がどのような経緯で生まれ、環境に合わせて変化してきたか?

諸説を待たないが、

環境適応で、見た目の変化や機能の分化はおこったことは事実でも、

脳の進化において、劇的なものはなかったという現実は、

常識とされる「進化論」が、青くまで前者の単なる「変化」を「進化」と、

解釈を極解した、極めて一部の権力・ヒエラルキーのご都合主義に、

乗っかっている自分に気付かされただけだった。

 

自由を謳歌せよと振る舞うアメリカは、力で自国の利益を振りかざし、

民主を誇るイギリスは、唯我独尊を主張する一方で孤立し、

博愛を是とする筈のフランスは、移民の脅威に押しつぶされ……

 

彼らに劣等国扱いされていた中国は、古の思想を今更引っ張り出して誇示する。

 

一時は列強に加わった日本は、並ぶほどの器を見せられず小心をナメられる。

 

全ては、欲と権力を捨てられない世界のエゴに巻き込むものと巻き込まれるもの、

人間が作ったパワーバランスの渦から抜け出られない歴史の、繰り返し。

 

人は脳全体を支配する脳幹を持つ限り、進化した大脳皮質の恩恵を受けるまでには、

至ることができないのかもしれない。

 

AIは、大脳皮質の左脳機能を機械化した発明だとすれば、

人と比較して、脳幹を持たないだけ迷いも恐れも、力も頼らないだけ優秀だ。

人の優位な点は、AIが大脳皮質の右脳機能を持たないだけ創造性に乏し点かもしれない。

 

真のグローバリズムとは、

東西に存在するワンワールド思想に代表されるような、単一・絶対統治国家でなく、

大脳皮質が左右並列して存在するように、両方がバランスよく機能する、

共有する世界の実現を指すのかも知れない。

 

人間の脳の構造は、進化を「形として」示している。

 

形だけでなく脳幹機能からの独立と、大脳皮質が生物的機能をコントロールすることと、そして生存本能を支配する脳幹と、自己優先しようとする遺伝子配列が連携を止めれば人は、文字通りの生物としての進化を遂げることができるだろう。

 

その現実を迎えるのにあと何回、私たちは太古の歴史を繰り返せば良いのだろうか?