くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

SNSに乱れ飛ぶ「情報の連鎖」「情報の感染力」の恐ろしさ、再び

岐阜県の養豚場で確認された豚コレラに続き、隣県愛知県の養豚場でも同じタイプのコレラが確認され、地元のみならず国内全域に警戒感が広まっている件で、年明けから寒暖差の激しい中、体調を崩しやすい上にはしかやインフルエンザ、食中毒発生などのニュースが立て続きに流れた。

 

メディアの相変わらずのセンセーショナルな部分をくり返す、無作法な報道姿勢によって必要以上に不安を煽られやすい状況は問題にせよ、日本は海外に比べこの手の対応が素早く、被害を最小限に食い止めていると見られるが、大人もそうだがお子さんを持たれるご家族にとっては、針のむしろのような毎日を過ごさねばならないことは、同情余りあります。

 

netallica.yahoo.co.jp

反ワクチン地域ではしかアウトブレイク。州知事が非常事態宣言(米) - ネタりか

 

もう数十年前に上映された「アウトブレイク」を彷彿とさせるパンデミックへの不安が、事実を上回ってその事実には何の役にもたたない、しかも無根拠な便乗情報も巧みに混ぜられ、SNSで拡散してしまう時代に、政府や企業の対応は遅れを隠せない状態で、今後もより個人個人単位での冷静な判断とリスク分担をしっかり心得る必要がありそうだ。

 

特にITに弱い人が、SNSで拡散された誤情報を元に編集された仮装情報を、間に受けてしまうケースは、責任範疇が曖昧にされやすく原因追求もその多さに追いつかないほどの悪影響力が高いだけに、SNS利用が生活に不可欠になっている人は、せめて個々で情報拡散の影響力に責任を持つたなければならないほどの時代。

 

また、SNSの多くはチェーンリンク式の、時系列に数珠繋ぎに情報伝達されるため

、そのチェーンブロック単位のテーマは繋がっていて後追いしやすいのは良いが、繋がるうちにどんどん趣旨が変質したり、途中の情報だけ引用されるリスクがあるため、注意というより責任感を負って参加する意識さえ問われかねない。

 

特に、国内での利用には「性善説」を前提に情報発信するケースが目立つため、そもそも善悪の確認が発信者側に無いまま「良かれ」という思いだけで即転送する怖さを、ないがしろにされやすいようだ。

しかし本来情報伝達には、自分の立場を明確にし、善悪を判断した跡も付加して、オリジナルは変えないという姿勢を前提に関わらなければならない。

 

全くのオリジナル情報を最初に発信する者以外は本来面倒なはずが、緊急性や優先度の高い情報に限って「良かれ」「急げ」と性善説に頼ったプロセスの省かれた状態が連鎖する悪循環が起きてしまうのは残念なことだ。

おそらく冷静な人は同じ手順を踏んでいるはずで、筆者も原則過去情報・引用元を明かし、その情報を加工はせず自分の情報を書き込むようにしているが、このプロセスがどんな緊急時でもできるかは自信はないが、極力務めたい。

 

「言うは易し、行うは難し」

ではあるけれども、時々見直しも合わせてこうした話題に触れることで、自身の認知度を再確認したいものだ。

感染力(直にウイルスなどは基より、情報の影響度の比喩)が高く、拡散が前提の情報に限っては、より慎重な関係性を保てるように心がけたいものだと、つくづく実感した。