くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

ネットやAIが創り出す「バーチャル・アナ」

中国の国内ITインフラを最大限利用したAI技術の進歩は目覚ましいものがあって、日毎に真新しい成果が報道される姿に、日本人で無くとも少なからず脅威を抱くだろう。

本物と見まごうAIアナウンサーのニュースは、同業者で無くとも近未来の職業観そのものの不安へとつながり、国内はといえば天下のNHKでさえその技術力に及ばず、アイドル扱いされる「相内」アナ位のもので、それ自体を批判するつもりはないにしても、その差は歴然。 

 

www.huffingtonpost.jp

世界初のAI女性アナウンサーが誕生。実在のアナをモデルに流ちょうなトークも | ハフポスト

 

 ただ、中国が推し進めるAI活用は、その全てが私たちに技術格差の脅威となるものではなく、むしろその矛先は中国政府が推しすすめる情報統制化への対策として見る識者の方が多いようだ。

日本が技術大国と言われなくなって結構経過している今にあって、日本ができることはどういう種類のものなのかを考えると、バーチャルアイドルやアナウンサーの進化の方が「日本らしい」のかもしれない。

 

これは、日本をバカにしているのでは無く、むしろ大国と着眼点をずらすことで優位性を持つ点で、優れていると考えらえる。

この日本が世界に誇る「エンタメ」の優位性は、アニメやマンガで評価されているように、世界中の文化歴史習慣を超えて世界共通の交流を円滑にしただけで無く、今までにないコミュニケーションを多様化させてきた事実がある。

 

その事実は、日本が誇るべき成果であり優位性なのは言うまでもなく、多くの人のモチベーションに繋がるものだし、これからもその伝統を引継いで日本らしさを世界にアピールしても何ら問題はない。

 

その意味において、中国のもたらす脅威はまだまだ初歩的なものであって、日本のソフトウエアノウハウに較べれば、むしろ優位でさえある。

そもそもこれらの技術は、日本人の習慣や歴史から培ってきたもので、技術的にはパクったり真似できる種類のものではなく、共感できるかできないかの選択肢かできないものであり、それを中国が同じ種類の共感を世界から得られるか?といえば、今の所ノーだろう。

 

くわえてそれがイエスに変わった時点で、中国は日本語化されたことになり、それ自体が中国政府存続を揺るがす脅威であり、決して彼らは認めないだろう。

 

日本が評価されるソフトウエア技術・ノウハウは「日本人」そのものであり、日本人でしか出来ないことであり、日本人の存在を証明するものだから、決してひるむことなく私たちは勝負していいと言えるだろう。