くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

「MMT」大騒ぎで露呈した、それぞれのお金事情

MMT(現代貨幣理論 げんだいかへいりろん、英語: Modern Monetary Theoryの略称)以前から存在していた「お金の基礎」理論が、なぜ今更に経済の黒船来襲とまで騒がれたのか? 今でも衝撃的なものだったはずだが、国内では交通事故ニュースで目立たなくなっているようだが……。

 

下のロイター通信記事を見て感じたのは、FRBや日銀などの役割への誤解と「何でも当てはめてOK」なる安易な解釈の拡散や、独裁国での悪用を警戒する動きは、MMTの存在感を示したし、本来のお金の意味と影響力を物語っているということ。

この理論については、ご理解の方は重複し恐縮するし再三で申し訳ないが、未知の方へは、経済を読み解くとっても重要なカギなので、今のうちに自分なりに咀嚼されたい。

 

web.smartnews.com

MMT理論、FRBの権限低下させるリスク=ブレイナード理事 (ロイター)

 

この経済論的には「ごく当たり前」なことがこの時期に明かされたことで、意図的にうやむやにしたかった者たちが火消しに走っているのが大騒ぎの核心。

 

もちろんこの当たり前さえ理解していなかった政治家やエセ経済業界関係者も含まれていて、私達素人ならいざ知らず、

「え?そうだったの!」

と血相抱えて騒いだり、慌ててこっそり軌道修正をするのにてんてこ舞いの憂き目に合うものもいるとかいないとか、ともかく無知だった専門家を巻き込んで、仕手筋のアウトラインが浮き彫りにされそうになって、大慌てしているようだ。

 

非専門家の筆者であっても「お金」を再認識し、経済構造をクリアにできた恩恵は大きかった。

ただ、私達素人は専門家になる必要は無いし、必要以上に深入りすれば複雑な理論を持ち込まれて、再び蟻地獄にかかりかねないので、程々にしておいた方が良いかも。

 

これから社会にデビューしようとしている若い人たちは、お金の基礎を知る良いきっかけになる不可避な理論だと思うので、今とても胡散臭くなりつつある文●省認定テキストを丸暗記するより、独自にググッて自分なりに理解された方が、将来の実になると思う。

 

 

物事には、

シンプル過ぎるが故に、空気のように見過ごされがちでも、

奥の深い事実がいくつか存在する。

 

MMTは、アインシュタイン相対性理論で知られた公式 E=mc2 のような複雑な現象やしくみを簡潔に集約した理論として、もっと知名度をあげるべき基礎的な考えのひとつ。

 

既知の経済学者なら今更騒ぐことは無いだろうし、無知の識者をあぶり出すリトマス試験紙のような効果が今回見られたことだけでも、その存在意義は大きかったのではないだろうか。