くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

色に隠された自由の真実

世に出回るさまざまなプロダクトにおいて、その品質や機能の評価以上に色にこだわるプロダクトの効果はとてつもなく大きいが、色に関わる嗜好の定着、それによる影響力は確かにその人の生活観に致命的である場合がある、という話。

 

下の記事は、その製品の色に関する大きな実験であり、興味深い試みなので取り上げてみるが、年齢の経年化にたいして影響を及ぼす好みの色と年齢の関連性を視覚化した事実は、とてもわかりやすい試みだと思った。

 

ただこの写真を見るに、その色に隠された恐ろしさを感じることになる。

 

今は大人はもとより子供の使う商品でさえブランド化が起きているが、この事実はすでに将来の市場を先食いするメーカー同士の戦いも浮き彫りにしている。

 

ブランド戦略によって、色の偏重が赤子の時点から始まっている事実は、子供の自由な発想や才能を偏らせ、むしろ企業側に誘導しやすい傾向を作り出していて、グローバル化や自由化を推し進める側にとって、大きな優位性となっているようだ。

 

wired.jp

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 今のファッション業界は、膨大な消費者の嗜好データとSNSなどから自由に得られる行動データによって、イメージの囲い込みがしやすくなっている上に、その中で色彩コントロールの影響力は、その威力を加速することを表したと言える。

 

かつて色彩戦略によって大きな成功を果たした企業はいくつかあるが、幼少時からの潜在顧客への影響力を強めることで、より人口減少での市場の目減りを穴埋めする一定の効果が見込めるのだろう。

 

特に赤色の影響力は大きく、その影響力を違った意味で統制に利用されないことを願うばかりである。