登録商標ビジネスで漁夫の利を得る中国戦法
下の記事でも一部触れているように、日本の雑貨大手無印良品の中国進出時の、登録商標が中国内で通らず中国流国内ビジネスの洗礼を受けたのは、皆も記憶されているだろう。
で、その無印良品の商品開発コンセプトに大きな影響を受けた、中国企業小米さえもこの洗礼を受けると言う痛ましい事件が起きているようだ。
小米、無名会社に「商標侵害」敗訴!無印良品といい、何故? – すまほん!!
中国国内では市場参入は安くとも、成果を上げた企業は様々な理不尽な要求を、いつなん時でも受け入れなければならない、共産党お墨付きの鉄壁のビジネスモデルがある。
これをビジネスモデルと言って良いかどうか、甚だ疑問ではあるものの、それでも欧米日の企業は気に滴る甘い蜜に吸い寄せられるように、その轍を幾度となく繰り返し、踏もうとする。
国内大手ユニクロも、韓国で不買の憂き目にあって赤字転落し、中国でもコピー商品やあり得ない要求を呑まされ経営は決して順風満帆と言えないし、トヨタ自動車などは一度撤退しながらも、事業提携でリトライを繰り返す。
ある意味不洛の万里の長城を、何が何でも攻め落とさんと、世界の強豪が群がる様は、その壁の先にある豊穣な青く見える大海原が見え隠れしているからだろうが、このチラ見せ商法の巧みさは、えげつないゴキブリホイホイ商法である。
そもそもこの戦術は、資本主義経済においてセオリー的な商法だったにもかかわらず、国内外企業の、決して叶わない無限チャレンジはいつまで続けられるのか。
景気が好調なアメリカ政府にとっても、その勝算はすでに見えているのだろうか。
トランプ氏は、相変わらず坦々として彼の独自采配を続けているが、その胸中には多くの葛藤があり、その葛藤に打ち勝とうとする彼のモチベーションの持続にしか、突破口はない様に見える。