くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

米中戦争、台湾大手がキーマンになるのか

 アメリカが、極東の治安維持戦略で韓国を見限ったことで、新たなパートナーに台湾を、組み入れたという話題はご存知だと思うが、対抗馬が軍事だけで無く経済でも強大な実力をつけた中国への対抗馬としても、台湾は積極的にその役割を果たそうとしているように見える。

 

台湾の経済効果まだまだ影響力の小さいが、その台湾企業でも突出した影響力を持つ企業がビジネスの面でも対中国戦略を、アメリカ側につくスタンスを明確にし、脱中国へ明確に意思表示をした台湾への注目度とインパクトは、中華戦略に苛まれる各国にどう映るにだろう。

 

 

wired.jp

米国が台湾メーカーの半導体工場を国内に“誘致”した真意|WIRED.jp

 

 

 日本よりも人口も経済規模も小さい国家が起こす自立行動は、かつて統治した日本にとってどのように受け止め、咀嚼すべきだろうか。

 

世界的な恐慌を生んだウイルスパニックという災難を、華麗に対処し親国の中国世界戦略に大きな爪痕を残すことに成功した小さな巨人の存在に、メンツを完全に潰された中国の焦燥は想像以上大きかったはずで、今後露骨に台湾を貶める行動を起こすのは必至である。

 

それと同時進行で、これまでも控え目だった日本領海侵犯も同時にあからさまになり、日本政府は国内の中共支持派勢力の活動もあわせ、台湾のような明確な意思表示を強める判断を、いよいよごまかせ無くなっている。

 

ある見方では中共政府の行動は、極東アジア商圏の西洋列強国のロジックから独立させる意味で、支持されて良いとも言える、という日本が実現しようとした、かつての大東栄経済圏構想の再チャレンジなのだと正当化が成立するかもしれない。

 

敢えてその発想を採用すれば、中共政府の言う正義はアジア諸国にとって、受け入れて良い選択肢にもなるだろうが、それを受け入れるためには日本がしたように、アジア諸国には搾取や侵犯などという行為の有無が、彼らの真意を計る基準になる。

 

その分析は、それぞれにおまかせするが、この判断によって中国が世界経済圏のバランスを取るべき、アジアのリーダーシップを担うにふさわしい存在はどうかは、もしかしたらあり得るかもしれないだろう。

 

多くの人は、彼らの行動規範は傲慢で独占的でしかない、という目線だろうと思うのだが、こういった理不尽な驚異においても、様々な隠れた意図が世界を動かしている世の中で、偏見を極力除く思考法は、我々のより正確な思考と中庸な判断力を保つに不可欠な安全弁になる。

 

世界の動きが、表向きき告知されるような指向性を持っているかは、肯定派・懐疑派どちらにも大きなチャンスとリスクを生むきっかけになっている。

 

真実が一つであれば、誰も混乱はしなくても済むだろうが、どうやらそうでは無いように考える筆者にとって、最低限でも二律背反の設定は保険であり、搾取に巻き取られ無い安全弁なのだ。

 

人間は失敗を起こす、必ず起こすが、その失敗をしたとき試練は現れ、かつて賢人キリストが残したと言われる一句。

 

「あなたが頬をぶたれたときは、もう片方の頬も差し出しなさい」

 

という、真摯な態度を可能な限り徹底し、動物的な人間でなくそれを乗り越えようとする「ヒト」として一生を全うする意思を示したいものだ。

 

この意思表示は、人によっては些細でありふれたものに取るだろうが、このスキルはより自分を安全にヒトらしい人生を全うさせるのに、とてつもなく重要だと思っている。

 

その気付きに目覚めた人々は、少しづつ行動にあらわしているようで、筆者も大きな勇気をもらっているが、台湾が示す勇気ある行動も、国が一つになって国家というアイデンティティを誇りにする行動として、日本がかつて持っていた潔さと「誠」の精神を体現する継承者として、褒め称えたい。

 

そして日本でも、「どこかの国(1国では無い)」に心まで売り渡す事が無いように、間違えた時にすぐ正せる視点を持てるよう、優れたサムライが何時でも自分の刃磨きを忘れ無かったように、淡々と普段からのブレインストーミングの習慣を怠らないでおこう、そう戒めるのだ。

 

この普段からの鍛錬は、普段の生活にも更にビジネスにも、男女・年齢関わらず強力な助けになるのだから、決して他人事では無い。