くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

国益に沿える、官民協調できる台湾意識に学ぶ

 中国の一自治体と言う立ち位置にあることで、本土との疎外を受けながらも国家としての認知を求める孤独な台湾の行動は、コロナウイルス対策の早期行動で注目度を上げ、逆に中国政府にとって緊急措置を取らせる程となった。

 

 その孤独な闘いは、ウイルスに留まらずに産業コントロールにも国家一丸のブレの無い動きが続いている。

 

jbpress.ismedia.jp

半導体の歴史に重大事件、ファーウェイは“詰んだ” 台湾TSMCが米国陣営に、中国「一帯一路」構想に大打撃(1/5) | JBpress(Japan Business Press)

 

 世界市場の共産化を阻む防衛ラインは、かつて日本が担いその力点中心は徐々に南下し始めているが、結果として香港台湾がホットな防衛ラインであり、台湾海峡はガチな緊張状態である。

 

しかし台湾国内を見ると、順調に市場が回復し内需は活発化しており、後は世界市場の正常化を待つのみと言う状態で、一見しては本土との緊張感が香港程見られない。

 

ただ国民意識は単に平和ボケしているのでは決して無く、政府と企業の緻密な連携と、国民の高い独立意識は保たれている、これは実に理想的な状況と言ってもいいだろう。

 

 丁度アメリカがぶち当たっている中華経済活動の膿を吐き出す課題と、台湾の課題が上手く合致したことが、極東のパワーバランスに大きな変化をもたらそうとしている。

 

韓国が国内の混乱で離脱し、日本の微妙な立場と行動が成果を見せない今、明確な行動を示す両国に対し、国内野党の中傷誹謗をいかにかわしながら極東治安へ、いかに貢献していくかも含めて、我々の行動をどこまで明確にするか、準備を怠ってはならないだろう。

 

台湾をここまで成長させられたのは、彼らの実力ではあるものの、そのきっかけにかつての日本が貢献した事は歴史的事実であり、その信念はブレない日本を形成する、わかり易いガイドラインであるべきだ。

 

更に日本のアジア貢献の本筋は「大東亜共栄圏」に理想を求めたことであり、散々大陸のプロパガンダによって、罪悪感を植え付けられた誤認識を、今こそ洗い直し本来目指したブレない日本を、我々の意識から改革していく、好機では無いだろうか。

 

日本意識洗浄を成功させるにあたって、台湾と言う囚われの国の注目は、幸運にも日本には助け舟であり、そのアジアの安定化を目指す上で、その船を泥舟にも宝船にするのも、かつての高い意識を再認識し、台湾国民が示す行動にどう学び行動できるか、その一点にかかっていると言える。