くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

検査するより触らない工夫を徹底すべし

最近東京大阪のTOP2の感染数を誇らしげなのに、顔だけしおらしそうに報道する政府広報やTV報道は、何もやっていなやつに限ってやってます感を出すときの手口に似てると思うのは筆者だけだろうか。

 

著名な経済専門家が、しきりに有効な経済対策を具体的に指摘している中で、かたくなに減税どころか増税を緩める気配もなく、ポイント還元も機械的に期限終了し、いったん下げた緊急宣言はなかなか再宣言しない。

 

そりゃそうだろう、目先の経済対策も打ち出せていないまま、追加補正予算が大量に出ると判っている宣言をするはずがない。

 

しかしどちらも政府しかできないし、その政府がどちらもしないのだから、被害は増えるに決まっている、彼らは雨降りが止むかのように奇跡でも待っているのだろうか?

 

アメリカは近づく選挙期間度外視で既に行動に出ているし、台湾は初期行動が功を奏して大きなダメージが無かったし、韓国……パス、中国は共産党が力技で影響が出ていないかのように振舞っているだけ。

 

日本だけ、行動しないままじっと禍が過ぎるまで、待つつもりなのだろうか?さすがに幸運だった日本も、今回限りは例外から外れることは無さそうだ、これが現実。

 

政府は、この現実を認められていないのだろうか?かれらの行動は、確率的に危うい確度の低いPCR検査の結果だけに依存し、その数の激増に混乱しながらも、国民の行動に丸投げしている。

 

東京でも、小池知事が再選”させられた”のは、先抜けを赦さない政治力が働いただけで、落選して責任逃れ出来ると踏んでいたのに、尻ぬぐいは徹底させられる羽目になったためか、ともかく穏便に済ませたいのがまるわかりだ。

 

数の論理で、今まで消極的だったがここでPCR検査の激増した愛知県が感染者数では2位の大阪府に迫る勢いで、地元の筆者としてもシャレにならない。

 

しかし、この感染者数と言うのは全国の傾向で、PCR検査キットの体制が安定し出して検査対象者が増えた事、本来極めて信用性が低かったPCR検査の結果で陽性が、以前夜多かっただけである。

 

感染者数は、イコール入院対象者ではなく、以前から同様に自宅や個人養生で待機するものであるし、むしろ無事な者が多いにもかかわらず風評被害で問題化するケースが増えているようだ。

 

若年層の人口対感染比率が占有拡大しているのも、今まで全く検査すらしなかった若年層が検査する機会が増えたからで、当然検査数が増えれば確率論から陽・陰率もそれぞれ増えるのは当たり前。

 

そのうえで、陽性率の増加数分を感染者数にしてしまっているため、そりゃ増えるだろうよ、それより大切なのは年齢関係なくモノーモノ間の物理接触の機会を減らす工夫や、キャンペーンの強化の方がよほど効果ありそうだ。

 

未だに3月頃から言われ出した3密なる近づくことで感染確率が高まる、これを根拠とした人の行動制限は、もう4か月たったのに効果が全くない現実は、政府の判断ミスなのではないか?

 

実際には空気感染しない性質なのは、最初から分かっていた事実だが、当時それでも口からの飛沫感染をやたらと強調し3密行動制限だけに対策を限定させてしまった。

 

その後起こったのは、そう経済疲弊だけでワクチンが無いのは仕方ないにしても、この4か月の対策は失敗しているのだ、政府はこれを認めていない。

 

3密に意識が行き過ぎて、人が触ったモノに触る、自分の顔に無意識に触る行動には、大多くの意識を集中されることは無かった、つまりこれこそ本来注意を徹底すべき行動だったのではなかったろうか?

 

もちろん、これだけが決定打とは言わないし感染者数を下げる意識行動へのきっかけには役立ったろうが、もしかして専門家の調査・原因追跡や統計情報の結果には、これを裏付ける事実が出ていたのでは無かったか?

 

もし、先に書いた経済対策への真逆の行動や、三密行動をやみくもに推奨した結果、経済活動を過度にダメージを与えたとすれば、彼らはいったい何をしたかったのだろうか?

 

せめてアメリカの様な分かりやす行動を出していたり、緊急宣言のON・OFFを感染者動向に合わせて柔軟にできていれば、多少経済活動が疲弊していても、まだ首の皮一枚つなげられたのではないか?

 

せっかくオリンピックも1年延期であっても、来年は何とかできたかもしれないのに、森代表の夢も叶わないかもしれないような、想定外が確定しつつある段階にもなってしまってはどうなんだろうか。

 

今後まだ緊急的な減税対策や、ポイント制度復活などの対処療法もまだ生きてくるものを、なぜ自ら発令した施策をタイミング悪く停止したり、客観性の欠いた対策を途中修正もせずにごり押ししてしまうのか?

 

そもそも、これらの施策の根拠になるものが、本当に彼らの意志で考えられ実行させられたものなのか、それさえ納得が難しい程、かれらのやろうと言っている事と実際やっていることが合わないのは、もう子供にさえ正しく教えてあげられそうもないものだ。

 

国の政治の中で、色んな意見や利害が働くのは分からなくも無いとしても、考慮してさえ不可解な行動をし、その矛盾にさえ、不都合に口を閉ざす彼らの行動は、まるで操られているロボットそっくりだ。