くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

ハリウッド映画のお膝元の大統領がのたまう、SF的な迷言から悟る

この手の話って、トランプ大統領が最初じゃないんですよね? たしか。

かつてハリウッド映画俳優出身の、故ロナルド・レーガン元大統領の時代にも、

 

スターウォーズ計画」

 

なる、ある意味では斬新な宇宙的で壮大な計画が実行された歴史が、アメリカにはあるわけですが、常人的な発想を超えていることで目を逸らさせないトランプ大統領も、ハリウッド俳優に引けをとらないカリスマ性を発揮しています。

 

www.bbc.com

トランプ大統領の「宇宙軍」は実現するか - BBCニュース

 

で、大方の見方ではこの計画の現実性も、眉をひそめられているのですが、大抵こう言った小さな男の子が描きそうな「男のロマン物語」をうたう時は、背景に仮想敵が必ず存在し、というかアメリカ発展に都合のいいありもしない敵を創造して、それをテコに正当化する、古典的な手法としてはアリなのでしょう。

 

現実的に、その裏では徹底したアメリカ主導の資本活動がされ「宇宙軍」に目がいっている間に、あれよあれよと世界におけるアメリカの優位性は、揺るぎないものになっているということです。

まあ、その経済的恩恵が巡ってこればアリはアリでしょうが、その一方で不当な経済的制裁を被る国が(北◯鮮じゃなく)出てくるわけですので、その煽りを被らないように、弱小国日本としては、細心の注意を払わないといけないわけです。

 

日本は明治維新以降ではヨーロッパ列強国、第二次世界大戦以降はアメリカの傀儡国として、弱小国家としてのハンディを近隣途上国が歩んだ歴史とは逸して、歩めた幸運な国ではないかと思いますが、その恩恵を当たり前にして生きてきた日本人が多く、今になってその認識のズレは最大級に高まっているようです。

 かく言うものの、くろまは日本の実力を過小評価するわけでなく、客観的に見ても日本の持つ潜在能力は世界に引けを取らない有能な国と自負もしているし、多くの人が疑うことはないでしょう。

 

ただし、日本の致命的な点は「ガラパゴス化」と揶揄されたように、国際的に渡り歩く能力が、以上なほど低いという点です。

なんかの記事で見ましたが、昨今の東大の学力が先進国の大学世界ランキングで最下位に近い統計が出ているということからもわかるように、その心は英語など語学力の低さと受験戦争が生んだ柔軟性・応用力の低さです。

 

傀儡国として守られながら一点集中的かつ盲目的に突き進んできた日本にとって、なんの罪も無いのでしょうが、その結果純粋培養で育った、国際的にはおぼっちゃま国であり、集団行動に固執してきたツケは必ず回ってくるでしょう。

ここで個で考え判断する能力を学べていない私たちに、個人主張と多様性を求めるグローバルな波が押し寄せてきている今、一人一人がリスクを取った行動を取る訓練は必須になっていると言えます。