くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

新たに未発表作。スタンリー・キューブリック

未だに色あせずにSF映画の金字塔として、誰もが認める作品である「2001年宇宙の旅」の監督で知られる彼の創造力は独特で、私達に力強いメッセージと感性を与えてくれる。

陰謀論者の中には、アポロ計画での人類月面着陸偽装に、彼の映像スキルが利用されたとの話もあるものの、ここではそのことは言及しない。

 

言うなれば、それほどの表現力をも遺憾なく出し切る、徹底的な映像リアリズムへのこだわりこそが評価されるべきであって、その飽くなき表現への追求が彼亡き今でもそれを超えるクリエイターは知らない。

 

theriver.jp

巨匠スタンリー・キューブリック、未発表映画脚本が62年ぶりに発見 ― 『Burning Secret』 | THE RIVER

 

かの同業者でもありながら、キューブリックを師と仰ぐ巨匠のスティーブン・スピルバーグ氏が、その氏のついえて実現(表現)できないとお蔵入りさせていた作品を、スピルバーグ氏が映像化させた「A.I.」は、実際にキューブリック氏のイメージとはどれほど肉薄していたかは、彼亡き今となっては想像の域をでないけれど、彼をリスペクトするスピルバーグ監督の、研ぎ澄まされた表現力によって、透明感のある映像と超絶的な時間をも超えた壮大さを、スピルバーグ氏なりに見事に描ききった良作として公開されました。

 

上の新たなる未発表作品は、未だ詳細はわからないけれども、脚本として完成している分よりキューブリックの感性に近い作品が期待できる、彼のファンにとっても一般的な映画ファンにとっても、作品化は大きな期待が持てます。

 

亡き後も、ここまで話題になり得るカリスマ性とは、様々なクリエイターにとってとても憧れる、雲の上にある一つの目標とも言えます。