日本とインド。市場を切り開くこと
縮小する国内自動車市場に一石
かつて日産が「Cube」で提唱し、スズキがカテゴライズに成功したマーケットを、トヨタが広げていく、日本の新しい車の価値観。
クルマ離れする今の世代に、市場の袋小路で増える軽よりも安全で、狭い日本の地理事情にも合っているホットなジャンルだけに、広まる期待は大きい。
大国が言い寄る「パートナー」という言葉に気を付けろ
インドー日本首脳会談の日でもあった「11月11日」ですが、インド市場の可能性に先見の明があった、自動車業界の台風の目スズキ自動車、いまやインドの同業企業「タタ」ともタメを張る一頭企業となっており、自動車先進国としての一矢を報いています。
そのほかにも、鉄道インフラや原子力技術の技術提供はトピックですが、日本は大国とのお付き合いベタと言わざるを得ません。
インドを巡る「虚」と「実」の違和感を、日本はどうとらえるべきか?
一モツあるインド現首相の「目標達成」には、アメリカがそうしてきたように、日本がパートナーではなく、単にパトロンでしかない悪夢の「同じ轍」を踏まない、繰り返しにならないよう大国の真意を裏読みしていく能力が不可欠です。
成長・人口規模において、日本が既に経済的優位性を持たなくなるのは、周知の事実であることは、多くの大国が見切っていること。
アメリカー中国……これからはロシア、インドが日本を踏み台にしてかつて日本が席券したかに見える、アジア市場を踏襲していくと思えるほど、その勢いは大きい。
小国扱いされるのはこれからも変わりませんから、これから日本が賢く立ち回るには、モハメドアリのように「蝶のように舞い、蜂のように刺す」フットワークとスタミナを確保していきたいもの。