くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

例えば医療も投資も、商材のひとつに過ぎない件

久しぶりにガン治療での明るい話題が報じられ、少し医療に光明が見えたのは、素晴らしいことだ。

 

一方で相変わらず命のビジネス化の傾向は勢いを増す一方だし、資産運用方面でもとても多い。

 

まず資産運用から見ると、摩訶不思議なロジックを真顔で書いている記事を往々にして見受ける。

例えば、

 

headlines.yahoo.co.jp

なぜ今「貯蓄から投資へ」なの? 昔の「投資は危ないからやめなさい」という常識が通用しなくなっています(マネーの達人) - Yahoo!ニュース

 

書いてある事実は、決して”間違ってはいない”ので、責めるつもりでは無い。

ただ思うに、この手の話の実際の理由は、

 

「隠し持っていたら、奪い取れねーじゃねーか、カス!」

 

貯蓄神話をなんとか崩し貯蓄しづらくして、金の流動をあの手この手のもっともらしい甘言で、誘導しているだけなのではないか、ということ。

特に古い日本人ほど、渋ちんの基質が染み付いているので、新しい舶来モノに目がない彼らから、円の流動を作ろうとする。

 

 

次に、先日国内の薬価の値下げがあると聞いたが、単純に喜べるだろうか?

なにが言いたいのかというと、

 

モノの値段が下がる時はどういう時か、を考えると。

 

1、売れないので、バーゲンセールする。

2、見込み客が増えるので、単価を下げられる。

 

の2通りだが、この薬の場合どう考えても1はあり得ない、つまり現在時点か近い将来に向けて、薬の購入者が激増する事が決まっている、から値下げできるのだ。

 

単純に見れば、これからはお得意様の高齢者増加が見えているからとも取れるが、薬種にこだわる必要がある。

 

例えば、ガンや精神病に関連する薬、その呼び水になる胃腸薬や頭痛薬といった、サプリ感覚の薬などだ。

最近ますます、ガンやストレス急増をまやかしの数字で煽る広告やニュースが増えているが、これらの情報に不安を覚える人々が、子供から高齢者という大量の見込み客としてエントリーされるのがわかっているので、バーゲンを始めればバク売れ必至なのである。

 

 

健康ビジネスと共に、投資ビジネスも同様に今後多くの見込み客を期待できる点を、メディアはウヤムヤにしつつ、購買欲増加のいち役を担っている。

 

こう考えると、これらの情報はとても気持ちの悪い違和感を感じるようになってくるのは私だけではないと思う。

書いている本人が自覚しているのかいないのかはケースバイケースだろうが、まあ、プロライターが書いている以上、クライアントの事情を忖度するのは当然だろうから、ほぼこれらの情報は黒と見て言い過ぎではないだろう。

 

この期待を、ビジネスに利用する側と、見込み客として利用される側の差は、今後ますます広がるのがミエミエなのに、メディアはこれからも紛らわしい数字やロジックを使って客引きの手伝いをするのだろう。

 

これらロジックの見解の違いや善悪をどう判断するかは、それぞれにお任せする。