くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

友に捧ぐ、人の死がもみ消されていく世界

クリスマス明けににしては、度が行き過ぎたタイトルだけれども、

記事のような、要人の突然の事故死や病死について、どうしても書きたかった。

 

ニュースになるのは良いほうで、世間に知名度が大きければ大きいほど、

普通、その反響は大きいはずで、

ブルース・リージョン・レノン、政治家ではケネディ大統領。

最近では、年末話題にもなったフレディ・マーキュリーや、スティーブ・ジョブズ

日本人でも、今年は結構な数の芸能人がお亡くなりになった。

それは不審な死、突然死であったり、なるべくしての死だったり、様々。

 

www.cnn.co.jp

CNN.co.jp : ヘリ墜落で州知事が死亡、政治家の夫も同乗 メキシコ

 

こんな記事を書こうと思いついたのは、この航空機事故を見て、くろまの高校生時代の同級生の事故死が甦ってきたからだ。

 

今更多くのことは書かないが、彼は専門校卒業後、しばらく音沙汰が無いと思っていたら、アメリカのマイアミに移住していた。

渡米して、わずか2・3年後のこと、

彼が結婚式をあげて、奥さん・両家族らと、豪華にセスナ機で新婚祝をしたその最中、原因不明の墜落事故で、搭乗者の両家家族全員亡くなったのだ。

 

新聞記事では、当時天候はマイアミらしい雲ひとつない晴天で、

最高の飛行日和だったし、操縦者も彼の務めていたローカル航空会社の社長だったし、彼も操縦できる資格も持っていた。

当時の現地専門家は「不明」と原因を判断した。

 

そのためこの事故は、当時は彼方のアメリカの事故とは言え、日本の新聞にも取り上げられた程センセーショナルな事故だったが、間もなくしてその事故死も忘れ去られていった。

 

彼は特別有名人でもなかったが、たとえそうでなくとも新婚早々家族ごと事故に巻き込まれた事実は、ショックで今でも忘れられない記憶として、親族とごく一部の残された個人に残されているだろう。

もう何十年も前の話だが、今初めてアウトプットすることになった。

 

 

身近な人にこうしたアクシデントを持つ人は、その分警戒心は強くなる。

特別自分にその不幸がかかるとは思わないにしてもだ。

この気持ちは、恐らくどなたでも共感いただけると思う。

 

阪神淡路大震災東日本大震災などの被災で犠牲になられた方、そしてその関係者はその規模からしても気持ちは察するに余る。

 

さて、こうした突然死は思わぬタイミングで起き、残された関係者の人生に、大きな影響を与えることが多いが、その他の人々へのそれは対象がよほどの要人出ない限り、時間とともに消えていく。

 

ただ、先のケネディ大統領や、上のような国のトップや、重要プロジェクトに関わる研究者や、平和活動者が結構など派手な死に方をすることがある。

日本には「魂」と言う概念があって、物理的に消える個人でも他人を含め人々の記憶として残るだけまだ救われるのかもしれないが、海外特にキリスト教圏の人々にはこの概念は無いし、アメリカのような他民族国家では、公的な扱いではなおさら忘れ去られても、何らおかしくもない常識。

 

だからと言うわけでも無いだろうが、個人なら行方不明を含め突然死や不可解な死を遂げようが、ニュースにさえならないことも少なくないし、陰謀論的にはもみ消されることも普通のようだ。

 

なぜ、彼らは死ななければならなかったのか?

 

納得のいかない死を迎えた者たちへの、せめてもの手向けに。

そして、残された関係者への共感を込めて。

 

祈りたい。

 

そして、来年以降もその死と祈りは、

残念ながら続くことだろう。

 

友よ、安らかに眠っているだろうか?