くろまのパーソナル・ワークショップ

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EV車の航続距離記録更新、中国・ドイツ車の優位性

中国と1930年代から近しい経済協力をしている国がドイツであるのは、意外と知られていないようですが、その後も何度か付いたり離れたりあっても、両国は今回のEV車開発においても基幹技術でのつながりをもっているようです。 

どうしてそのような関係が続くのかは、主旨が異なるのでこの回では書きませんが、下のニュースで発表された通り、EV社のスペックを測る物差しになる「航続距離」は、両国の製品が最も優秀であることが分かります。

 

web.smartnews.com

世界最長の航続距離を実現、「愛馳汽車」が初の量産EVを公開 (36Kr Japan)

 

 今の事情だけで言っても両国は「国策の環境対策・EUに関わる協定」という共通の事情が、その開発を強く後押しする国で、利害が一致していると言えばわかりやすいと思いますが、日本がEV車トップメインビジュアル企業の日産が例の問題で頓挫している最中にも、そのスキを突くかのように性能向上に手をゆるめません。

 

日本は、今後単独で闘うかいまいち遅れるアメリカか最大市場を抱えるインドとタッグを組むか、いずれにしても開発を加速する「はずみ」になる大きな動きをつくらなければならないでしょう。

国内大手のトヨタ自動車本田技研工業が、傘下・関連企業の再編成に、柔軟にEV主力化に舵を切れない以上、日産・三菱連合は唯一希望の魁だったわけですが、グループ会社ルノーが上のVW社と同様、EU環境協定と加えて自国の2040年までに軽油・ガソリン車生産禁止のため、日産を手放せない事情で日本側とガチで奪い合いを覚悟しているので、中国・ドイツ連合が最も有利な位置に立っています。

 

当面のEV車市場は、中国大陸がもっとも現実的なため、この点でも中国が有利となっていて、アメリカが市場開放には保守的なため、インド市場を日本の優位性を取れる現実的な可能性になると思われますので、その市場で認知されるスズキ自動車(現地社名:マルチ・スズキ)と国内企業が連携していけるかどうかは、この成功を大きく左右するカギになるかしれませんね。