くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

地球平面説の様な、バイアス「支持者」が急増する背景

 

日本では、「はやぶさ2」による小惑星への2度目の着陸アプローチの話題で盛り上がり、お隣中国による月面着陸の話題や、アメリカのスペースX社の民間宇宙ビジネスの順調な技術革新の話題で、宇宙について触れることが多くなっている今、一部の間で再奮する「地球平面説」の論議がおもしろそうだと思った。

 

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「地球平面説」を信じる人が急増している その要因は...... | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

コペルニクスによって提起され今や誰も信じないだろうこの説が、なぜ今更信じられるようになったかご興味ある方は紹介記事を読んでいただくとして、当ブログの別記事でも書いた「アポロ宇宙船が月へは行っていない」疑惑の話題でも真偽が未だ出ていないとかの都市伝説支持者が、なくならないのと同様の現象だと一蹴するのは簡単です。

 

これらの真偽論争の意味を解くためには、ここの問題をガチで審査する意味は薄く、もう一つわかりやすい例を挙げると、「UFO存在の真偽」にもあるじつは遠大な人類が抱える哲学的な根拠があるのではないか、という提起です。

 

くろまは、「UFO問題」は「新興宗教」に置き換えるとわかりやすく、人は何かにつけて信じずにはいられない性を捨てられない生物なのだと思っています。

「地球平面説」を加えた上で、これらに共通することは「宗教の根底」にある拠り所を、さまざまな形で求めている結果であり、共産主義化した結果「信仰」を持たない中国人には「金」が信仰の対象であり、そうでなくとも三大宗教の信者に一定の幅を取っている「無神論者」であっても、いざとなれば何かに縋りたい思いは消せないということです。

 

宗教信者でもそうでなくても、その心理的なバイアスは断とうとしても断てない現実に、何度も苛まれているはずで、一般的には定かな宗教を明らかにしなくなった日本人でも、表に出さないまでもそれぞれの都合に合わせて、ちょこちょこと「信仰対象」を差し替えながら、さまざまな不安や葛藤と闘いながら生きているわけで、その秘めたる密かな信仰心が「都市伝説」という日本人特有の共有文化を作り出しているのでしょう。

 

一見熱狂的な信者でなくとも「都市伝説」を通して、日本人はささやかな信仰を続けているし、その共通項に異論を称える者には、これにもささやかな否定や締め出しをしていることを、日本人なら誰でも思い当たるのではないかと思います。

なので、いまさら「地球平面説」が話題になっても何ら不思議はないですが、この学説や定説を真っ向から否定する動きは、一般人も含まれますが一定の実績を持つ「学者」たちが唱えている点は、注意が必要だろうと考えます。

 

学者の「一定の実績」は、イコール社会への影響力を意味します、つまり意図的に白を黒に変えようとすれば、彼らの影響力を駆使してある程度覆される現実があるということです。

 

これからもおそらくこうした「定説返し」のイベントは、さまざま登場するでしょうし、それを「都市伝説」ととるか「大問題」と取るかは、それぞれの「信じるもの」次第かもしれませんが、常に自覚すべきは余程の人格者でない限り、自己の客観性を保つことが困難な時代に生きている認識と、常にバイアスに駆られている自分を意識しておくことだと思っています。

 

特に日本は、一度バイアスが発生するとそれに従わないと「異端視」される社会風土がある以上、特にバランスをとる姿勢は大事だと考えますが、いかがでしょうか?