くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

朝鮮引っ込むと台湾起こる、日本外交の分岐点

北朝鮮や韓国の、日本への政治的干渉がじわじわと浸透しているのは、連日流れるメディアニュースのなかで「穏便に済ませたい」日本人の忍耐をも切らそうとする、いわゆる「違和感」のような隣国への感覚が、増してきている。 

 

 この隣国とは、せっかく平成に入ってフジTVの仕掛けた「韓国ブーム」や、KーPOP人気などで好感触を得てきたのに、ここに来て隣国政府の言動はあまりにも辛辣で高飛車なものだった。

いままでのらりくらりと楽観視してきた政府も、重い腰を上げざるを得なくなって防衛庁も中国対策とアジア防衛線に、韓国が宛にならなくなったと悟って防衛力強化を発表した。

 

安全のために隣国をある程度頼ってきた日本が、ようやくというかとうとうというか、他力本願を捨て積極的に国益を自ら守る行動を起こしたのは、避けられない帰結なのかもしれないが、私たちが知っておかなければならないのは、この行動が「v戦争好きな日本の復活」でも「友好国への反旗の狼煙」でもないこと。

国内であまりにも内部干渉著しい、隣国の「友情ごっこ」が日本が抱いた夢想だったことは、残念ながら彼らが日本にしてきたさまざまな事実によって明かされている。

 

その時に、ちょうど来年に次期総統選を実施すると発表したもう一つの隣国台湾が、日本だけででなく、アメリカや近隣国に救いを求めているのは、過去の歴史的な関係から見ても他人事に思えないのではないか。

 

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台湾次期総統選出馬する頼清徳氏の人物像 | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93

 

日本は来年東京オリンピック、その後には大阪万博など国際化に向けての大事な節目を控えているが、一旦走り出した以上、JIOC会長の無実不在のまま首切りしなくてはならないほど、背に腹は変えられない昨今の力の入れようは、決して日本の選んだ国際化が楽なものではないことを示していないか。

 

ある意味日本は一見平和に見えても、見えない戦争と闘っているのかもしれないが、そうであれば尚更お隣付き合いは慎重に、冷静に選び行動する方が賢明だし、日本にとって経済・貿易は基より国防・文化においても台湾以南のアジア諸国との関係を深める選択は、むしろ合理的だと誰もが気付けるのではないだろうか。

 

過去の関係の清算の前に、未来を見据えた関係強化によって下支えされた賢くて柔軟な国際外交と組織づくりは、日本が国際化するスキルとして一歩高みへとステップアップするうえで避けて通れない課題と同時に、今年年号が改められる時代においてもふさわしいチャレンジになるのではないか。