くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

5G通信インフラ勢力を選択することの重さ

ガジェットファンでなくとも、我々の近未来の生活環境を激変させると言われるこの話題の是非には、何度書いたかわからないが避けては通れない問題だけに今後も何度もくりかえすことになるだろう。

 

5Gの規格方式には、電気自動車のそれと同じように、開発元企業の都合によって、なん種類かの違いが存在しており、一般的にはこの違いによるシェアメリットが大きく変わる問題は、あまり重要視されず「高速になるならどの企業でも歓迎」なのだと思われやすかったら、それは問題。

 

トランプ大統領が必死になって、HAWEI社のインフラ普及阻止にこだわっている理由は、世界基軸になっているアメリカが介在できないインフラは、かつて世界のどこも経験のない領域に入ることを意味する事実を、多くの人は知ってはいてもそれに対し行動が伴っているだろうか。

 それを自分に対しても、みんなに対しても問いたい。

 

www.gizmodo.jp

5Gスマホって買うべき? 先行する米国のユーザーいわく… | ギズモード・ジャパン

 

 もちろんこの行動は、それぞれの立場境遇によってさまざま影響力が異なるので、個々での判断ということになるが、究極の選択は「アメリカ型」と「中国型」のどちらのシステムを受け入れるかに尽きる。

その中間や、独自の第3の選択もあるにはあるが、マジョリティー(大勢)こそ正義になりやすいだけに、究極の判断は避けて通れないだろう。

 

現実的には、通信システムの選択は末端ユーザーにはしづらいものの、端末の選択でも何しろ国内できわめて画一的で、厳しいと言わざるを得ないが、「docomo」がF社の5Gシステムを使わないと明言したことは救いで、選択肢として有難い。

その他では絶望的かと思いきや、まだ安定度が保証されていないにしても、新規参入を決めた「楽天」が独自システムを提供する動きは大いに選択肢になり得る。

 

しかも後者は、ソフトウエアベースの汎用サーバーで運営するメリットとして、業界のシェア変動にも柔軟に対応できるだけに「とりあえず乗っかる」という第3の選択肢が持てている。

あとは某SB社の昨年あった既存ユーザーのトラフィック激増で、サーバーダウンしたように楽天についても想定以上の新規参入ユーザーによって、トラフィック増大がサーバー不安定化につながる心配はあるものの、選択肢が担保されたことは明るい話題だろう。

 

やはり、多くのユーザーの気がかりは「中国政府の法律による同メーカーの忖度度」に尽きると思うが、その事実から逃れられない以上目が離せない。