くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

令和時代で最初のルノー日産の合算戦略車

平成末に起きた日産のルノー体制への蜂起を思わせた出来事は、決着を新時代に引き継いではいるものの、前向きに見れば両社の連携は正常進化しているようで、年度末に発表された軽自動車から始まったプラットフォームとデザイン・エンジンなどの分業と、ブランド統合の計画は順調に進んでいるように見える。

 

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日産NV400の新型モデルはこうなる? ルノー「マスター」次期型の最終デザインをキャッチ | clicccar.com(クリッカー)

 

くるマニアとして、日産の将来を前向きに見ると、親会社ルノーのフランスらしい商用車の思い入れを感じる新型車のスクープ記事を見た。

 

フランス国家肝いりの自動車メーカーとして知られるルノーは、かねてから日産・三菱自動車の経営権を堅持することで、次世代自動車シェアを狙う戦術を、どう狙っているのか。

それを占う商用EV車のプロトタイプが発表されたが、このEV車の基幹技術は言うまでもなくなく日本メーカーの日産の技術に負うところが大きく、先行して国内で発表された、ルノー主導で開発した日産・三菱自の新型軽自動車で、示そうとした「ルノーブランド」による技術統合を明確化させる動きと、今回のEV車の発表に見える、フランス政府とルノーの思惑は、一貫したものだ。

 

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ルノーの小型商用EVプロトタイプ、航続150km…ラストマイルの課題に対応 | レスポンス(Response.jp)

 

これらの予想された動きの中で、国産メーカーとしての日産の動きは、その対抗策を見いだせないまま、経営トップ西川氏の言動の行方は未だ闇の中で、このまま行動が不透明だと、現状はますますルノーの優位性は正当化されていくが、国内日産・政府の思惑はそれで完結していくのか、甚だ看過し難い展開に、筆者は見える。