中華OSがアメリカ製を超える日
昨日16日報道で、中国大手通信メーカーのHUAWEI が、中国国内で次世代通信規格5G対応策スマホの実機を発表しました、同社製品は米国の輸入規制に反発する国内市場に支えられ、発売後異例のバックオーダーを抱えるほどの好調ぶりをみせていて、国外の状況とは一線を隠す結果となっています。
これを知った諸氏は、米中どちらの立場で読んでいるのだろうか。
経緯の相違は別にして、かつて日米間でも同じ戦いがあったからだ。
ファーウェイ、独自OS「Harmony OS(鴻蒙OS)」正式発表。制裁解除なくばスマホに搭載へ – すまほん!!
当時はOS黎明期でスマホなど無い時代でパーソナルコンピュータ開発もどの国にも覇権を制するチャンスがあったが、日本はアメリカに負けた、と言うより軍門に下って引き下がったというのが正しいかもしれないが。
日本政府は日米関係安保を選び、国内の日本弱体推進派の働きも本格化する時期で、その結末は呆気ないものだった。
今起こる米中経済戦争の中で、中国はITインフラ覇権を睨んで王者アメリカに牙をむいた。
OS開発は一丁一旦でなせることでは無いが、この挑発がハッタリか確信あっての行為かは、AI普及の時代には間もなく答えが出るだろう。
マーケットの奴隷になった多くの消費者は、この覇者に主義主張に関係なく簡単になびくだろうから、トランプ側も総力戦で中華OSの解析を急ぐだろうし、見切った時点で即制裁を強化するだろう。
商社会においては、いよいよ国家の枠は意味を持たなくなる時代がこの結果ですぐにやってくる。
その日を祝うのか呪うのか、その判断は自分で決めなくてはならない。
決めかねるものは置いていかれ、
決めた者はその軍門に落ちるのだ。
どちらも拒むのなら、世離れしかないだろうが、
それができる者が、何人いるか。
期待できる数では無い。
と、まあグロい感じの話はここまでにして、そもそも中国は十八番の独自技術開発力はすでにトップクラスで、共産政府の優位性を最大限に発揮し、分散されがちな開発投資を、AIを使った通信交通システムや、IT技術・産業へ集中投資しているのは有名な話で、当然それら関連の独自システムを最も効率よく動かせるOSの開発は、元からの最大命題だったはず。
ファーウェイ、Android代替の『Harmony OS』発表。「世界に調和をもたらす」OSとアピール - Engadget 日本版
今回の米の経済制裁が、それらをどこまで織り込んで実施されたかは別として、中国にすればその格好の火付け役となっただろうから、当初想定からお披露目が前倒しになったぶん、オープンソースの詰が若干甘い状態での発表となったかもしれない。
どのみちあらゆる開発者に可能な限り検証してもらう段階は避けられないため、今回の発表はよりフレンドリーさを演出し、検証カモを引き寄せる中国政府十八番の前段階だと思われる。
これに乗るか反るかは自由社会に委ねるということだろう。
当然乗る側があとを立たないのは目に見えているし、
中国政府も狙い通りであり、十分な検証がされた時点で、
態度を翻すのは目に見えている。
このスタンスは、彼らにとって一貫している、
中華思想の下において。
さて、アメリカ、中国、独自開発……
私達の取れる選択肢は?
新しい覇権勢力を受け入れるか否かの自由度は?
その与えられる「悩める範疇」は、
普段、お気に入りの服をしこたま時間をかけて選べる自由
その程度しかないかもしれない。
そういう時代に、あなたは何を選択し、どう生きますか。