恣意的に需要とビジネスを起こす
初夏のときには冷夏が危ぶまれたがフタを開ければ一転し、
酷暑が台湾から日本の環太平洋西岸域を襲うという番狂わせ。
急遽湧いた酷暑対策グッズや健康管理関連ビジネスは繁盛。
本来なら、終戦記念日を厳かに執り行い、最高気温ランキングで夏を謳歌できるはずだったのが、一転命の危機まで叫ばれる歴代最悪の夏として記録されるかも知れなくなった。
結構、日射病対策で効果のない常識が出回るようなので、油断することなく毎年最新情報は各自アップデートし、くれぐれも無駄に命の危険をさらさないようご注意を。
酷暑停電→車両停止→空調も停止 京成線で乗客缶詰、熱中症で9人搬送 (1/2ページ) - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)
さて本題、この夏はビジネス的にも絶好のチャンスと捉える人も多いし、人が避けるものに市場が眠っているとはよく言われるが、良い意味で注目されている成功例もすでにいくつか出ているが、そこは他メディアに譲るとして、ここでは上の記事を使って斜め読みをしてみよう。
一見偶然突発的な事故だが、こうした派生事故から生まれるビジネスチャンスはなんだろう? まず筆者が思い浮かぶのは電力供給の危うさからも言える発電設備の強化ではないだろうか。
私達がこの災いに騒いでいる間に、電力会社は原発再稼働の正当性を準備し、こうしたトラブル改善の有効な手段として、再稼働のアピールを始めるかもしれない。
起こった現場が今再稼働で問題になっている関西であるのもその疑いを濃くしているが、当然今後もこれが成功すれば関東そして全国へ波及するのはもちろんのことで、特に関東は鹿島原発廃炉決定の最中であり、東電の責任追及へも何かしらの緩衝材になりかねない要因を持っている。
このようなあまりにもタイミングが人為的に見えてしまう災害や事故が、今に始まったことか単なる取り越し苦労かの判断は置いておくとして、加えて特にオールドメディアと筆者が定義するTVや広告メディアが、問題を課題報道するシーンは増えたことは事実で、とっくにネットで知った事実を繰り返し公共電波を使って流す、広告することに国民のメリットは少なくなっている。
国内は大手企業が完全に掌握している時点で、公共放送と言われるNHKでさえ公平性は無いと見たほうが良心的な解釈ではないだろうか。
私たちは彼らの情報を見ることは止めないが、一方で鵜呑みにせず確たる基準を持って見ることになれなければならないのは、なかなかの難儀だ。