くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

アプリで始まった仮想戦争と未来の覇者

久しぶりに陰謀推し風のタイトルに、心が震える……と言うのは差し置いて、静かに始まっている米中間の市場争奪戦についての考察。

 

現実主義者の筆者から見ても、中国など共産圏を巻き込んだ情報戦の中での人気アプリの諜報戦略が、どれほどに世界の未来に影響を及ぼすはは、未知の領域ゆえ誰も言い当てられ無い。

 

日本では、中国5Gインフラに頼らない市場を開発していて、その先にある6Gインフラ開発を実行していることは好材料だが、中国は日本市場に次の刺客であるシャオミを投入することを決めているようだ。

 

www.asahi.com

中国スマホのシャオミーが来年日本参入 家電も販売へ:朝日新聞デジタル

 

個人的には歓迎したいこの事実も、大局でみれば重来の中華戦略の延長に他ならないし、シャオミが主張している、中国政府の影響を排除するという意思表示は、過去にファーウェイも言っていたことで、最終的に中国企業の最終決定権が政府に握られる以上、どんなどんでん返しが起きても何ら不思議では無い。

 

さて、この繰り返されるサイクルには、何が問題なのかその本質を理解しなければならない。

 

アプリと言っても、中華製全般のプログラムを指すのであって、ファーウェイのそれが危険視されたように、世界の社会人の多くが利用するネット端末を介し、様々な

存在するプログラムは、そのものが悪意を持っているわけでは無い。

 

あるのはそのコンセプト設計をする側であり、人間だという点。

AIのシンギュラリティが危険視されたが、これはAIを設計した側の目的次第であり、純粋にAIが進化すれば、あくまで合理的な判断しかしていかない。

 

人間にとって、時として合理的な判断がとても邪魔になることを、私たちは知っているが、その行動がAIに単なる揺らぎと捉えられるか、ご都合主義に取られるかを疑心暗鬼にかられているのだろう。

 

この良し悪しは今後意味を持たないし、これから創造される未来には、誰にもチャンスとリスクが与えられ、資本力でその優位性が判断される世界で、最もコスパの高いソフトウェアによる未来ビジネスが、今後の未来のアウトラインをつくっていくという事実だけだ。

 

今後、正統派の西洋企業による資本経済が生き残るのか、それの盲点を巧みに利用して漁夫の利を得ようとする中共政府による共産経済が逆転するのか、まだまだその全体像は見えていないだけに、その曖昧さの中でどう生き残るか。

 

一つの可能性として見えているのは、この事実に見える冷徹さと合理性に最も近い判断をしているのが、中国だという点に気づくと、今後の未来は中国化していく階段を一歩踏み込んだことになるのかもしれない。