くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

コンビニと青い市場伝説

昨年は、サラリーマンの間で副業の道を探ると言う話題が注目され、軽い起業ブームが起こったが、Youtuberが子共どもたちからも注目されたように、誰をお客様と見てどれ程の数が商圏に見込めるかを現したブルーオーシャンと言うキーワードも定着したように思う。

 

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ファミマが進める不振店舗「直営化」の真意 | コンビニ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

そのブルーオーシャンと比喩される、商圏の新天地を開拓する事で逆輸入のように日本から近隣アジアを中心にコンビニが勢力を広げ「犬も歩けばコンビニに当たる」と言われる程に増えたたのは、記憶に新しい。

 

ただ、礼和時代に変わってその勢いに陰りと課題が言われるようになり、各社が拡張戦略の方向性を曲げざるを得なくなったが、どこも様子見ムードが消えず後半で慌てたように、見切りみたいに戦略展開を変えだした。

 

この対応の遅れが、この後どれ程の損失を生んでいくかは、恐らく統計算出は困難だろうが、ツケは売上と市場規模の冷え込みを早めるだろうし、ネット販売が定着しだした今年からは、コンビニとの存在価値は、かつてデパートや家電量販店がそうなったように、ショールーム的価値しかなくなるのかもしれない。

 

なぜ、このような話を年初にしなければならないのか?

 

明るい話題で盛り上がろうとする時期である分、心のスキマが出来やすく商圏は大きく変化しやすいだけに、盛り上がりが一段落したときには、早期問題対処をしたもの以外は、下降の憂き目に合うからで、年初の挨拶でよく言われる気を引き締めて1年乗り切ろう、と言う定型句は聞いた人には馬耳東風になり易い時期と言えるからだ。

 

たいてい大手なら1年位ならごまかして乗り切ることはできるかもしれないが、このツケは下請けや個人企業主に回る事で、表面上吸収されていくだけだ。

 

それで大手担当社員は胸を撫で下ろして、仕事をしたつもりになるが、この流れが数年続いたら経済は活性化するだろうか?もちろん否であるし、この危機感を現場最前線の中堅層が上申して反映さてる社風ならまだ良い、そうで無い起業のトップの責任はもみ消されるのは必然だろう。

 

中堅層の実力者が、このジレンマに苦しみ独立起業するケースは、今年もっと増えると思われるし、それこそ健全な経済の原則でなければならないはずだ。

 

今年は、5Gインフラの実行化でネット商圏の成熟と仕事環境の簡易化が、多くの起業家を助ける年になり、大企業化のメリットはごくごく一握りの資本集団以外は下剋上の時代が加速していくのだろうし、個人も働き方そのものを見直し、本業以外の余暇創出をできるかどうかで、今年1年の充実度がケタ違いに変わるに違いない。