くろまのパーソナル・ワークショップ

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香港自由の女神の逮捕。彼女の柔和な表情から見えにくい自由の真の姿

日本時間10日夜、とうとう香港の民主活動家の象徴であった周庭・アグネス・チョウさんが香港当局に逮捕連行された。(この投稿時点で釈放が報じられたが、本人の警察署前での中国語のみのため、詳細は不明)

 

これはご存知の通り、米中経済戦争から始まった闘いの追い詰められた、中国共産党側のやけっぱちな抵抗と見る向きもあるが、中共はそれ程焦っているのでも無く、至極冷静な判断の結果だろう。

 

周庭さんだけを逮捕したのでなく、別にもう一人要人を逮捕しているように、彼女一人を逮捕した報復を避けるため、政治的に正当性や客観性を示したのだ楼、しかし彼女を逮捕した事実への世間の反感は大きい。

 

中共は最近、世界から叩かれる要因を隠さずあからさまにアピールするようになったが、多くの国民と共和国の人民を犠牲にしながら、中共主義主張は死ぬまで放棄しないという意思表示なのだろう。

 

これによって、逆に民主圏の人々の感情を逆なでし、怒りにかまけて先制攻撃をさせようとする狙いがあると見られ、むしろ自ら喧嘩を煽っている自覚を誇示し、軍事的にも周辺への侵攻行動を緩めていない。

 

こうした喧嘩上臈の神経戦にもっとも早くやられてしまうのは、日本である可能性は高く、すでに国内の工作員によって、侵攻時のお膳立てが出来上がっている中では、行動開始されたら香港より先に陥落しかねないことを、我々はもっと自覚すべきだろう。

 

日本で、戦後から広まった平和運動は、これらの海外で起きる紛争や陣取り合戦にとって、全く効力を示せていないが、そろそろ日本で言われた武器無き平和は虚像であった現実を、認める時が来たのは無いかと考えるべきだ。

 

日本側の目線で見れば、いわれなき汚名を着せられ戦争に巻き込まれ、負け戦とわかっていながら長引かせた末に、多くの兵士の戦死者だけでなく、沖縄や内地の空爆で民間人も巻き込まれ、挙げ句に原爆実験の犠牲で罪もない民間人が死んだ。

 

この事実によって完全に骨抜きにされた日本は、この時点で本来消えるべき存在だったはずで、それ以降は一見そう見えなくとも、実質的には連合国の経済植民地となり、技術提供や経済援助で中国政府の成長に利用された。

 

その現実はひた隠しにされたながら、国民には生かさず殺さずの平和をキーワードにした延命政策がこれまでの経済成長と国民の無力化を、推し進めてきただけだ。

 

その意味で日本の平和意識とは、高尚なものでも崇高なものでもなく、カネで物事を穏便に済ませ、戦争の本質を平和ボケの頭で理解できていないまま、誤解の上塗りしながら世代交代を続けて、自国を守る事の本質をなくしてしまった哀れな姿に他ならない。

 

それらを平和と信じて疑わない間に、日本古来の潔さや誠の精神は削がれ、我が身を守る刀さえ捨て無防備のまま、祈りさえすれば平和が勝ち取れると本気で思い込む世代によって、人体改造されたようなものだ。

 

香港で、周庭さんのように若い世代によって、体制の矛盾に行動で問題提起したように、日本でも若い世代を中心に、国内の異様な矛盾に気付いて防衛体制への支持者が増えつつある。

 

しかし人工比率の高い、日本式平和思想堅持者の厚い層が、若者の居場所を無くそうとしている現実に、中間層がより謙虚になって、純粋な理不尽への疑問に応えて同調していかなければ、人口比率で不利な改革層が目標を達成できない。

 

国内の情勢は、コロナウイルス対策と世界の米中抗争、各地で起きる紛争を強調させて改革よりも現状維持が最優先かのような空気を作り出しているが、苦しい時ほどそれに同調し過ぎたら、気がついた時には、加担者の一人にさせられるのだ。

 

その仕掛け人が誰であろうと、その口車に乗ること無く安易にこれ以上不毛な平和主張を言い続けて、操り人形を演じさせられ無いように、そのために周庭さんの災難を他人事にしてはならない。