くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

自由社会と統治社会の「スパイ大作戦」結末がどうあろうとも。

某中国IT大手企業のトップ中国人が逮捕、その報復でカナダ人が中国に拘束、その後カナダ政府は中国人を釈放しました。

米中間の経済戦争が続く中で、そろそろ多くの人がこれら一連の出来事が他人事でなく、銃器さえ使わないまでも立派な戦争に巻き込まれだしていると、薄々でも実感しだしたのではないでしょうか。

 

 

自由国と統治国で根本的に異なる、社会システムと秩序の覇権戦争に当たることは間違いなく、その行く末を傍観する私たちは「人の死」がない分痛みを感じないのですが、結果私たちに突き付けられる代償と利益は戦争後のそれと全く変わる事はありません。

toyokeizai.net

「中国封じ込め」に転換か、西側新戦略の内実 | 外交・国際政治 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

日本でさえ、高度成長期にアメリカは脅威して経済弾圧を加えたように、次は中国がその上前をはねようと、米にメンチを切っているわけですね。

戦争と名が付いているのは決して比喩でなく文字通り戦争なので、巻き込まれた国は例外無く極めて不利な立場に置かれるし、逃げも効きません。

 

日本は元々アメリカの属国ですので、選択肢はありませんから、もし中国が勝った際はもう奴隷以下でしょうし、今は見えにくい分安穏と中国友だち気分で過ごせていますが、かつて米との戦争でほされて辛い思いを経験してますから、いざとなれば中立なんてカッコイイ事は、言ってられないでしょう。

 

 戦争は、時代を経るたびに優位性を変えていき、今その勝負は「戦争=情報戦」となっていて、日本は今まさに両大国の「スパイ大作戦」の渦に巻き込まれていて、かつての米ソ冷戦と違わない時代を生きています。

 

時代が変わって、核の脅威は一旦お蔵入りされましたが、おそらくその効力は削がれたように見えますが、日本が原発事故で多大な痛手を被った事実が示す通り、核による兵器としてまたはエネルギー転用の危険性は、今も変わる事はありませんし、どのどちらにおいても世界最大の被害者である日本人は、このカルマから目を逸らす事は赦されません。

むしろ私たちはその核のメリットとデメリットにおいてのみ、世界に認知されアイデンティティを示すことができる唯一の手段だとも考えられます。

 

未だ、人類にとっての最大の脅威であり希望でもある「核」への問題と課題は、人類の未来を大きく左右させるものであり、それを身をもって訴えられる存在が日本人だけであるのも、人知を超える運命的なものを感じて止みません。

 

私たちが生涯忘れてはならないのは、核の犠牲者の人たちの恨みと願いを消える事なく、世界の未来に生かしていかなければならない、使命感を自覚できているかでは無いかと思っていますし、多くの方が共感されることでしょう。

オリンピックや万博で、日本は国際的にも大いに注目されるでしょう。

そうであるべきだし、そのように準備しているのですから当たり前ですが、その注目度を今後どう生かしていくかは、未来に生きる私たち次第であり、そのメリットを先食いするか育てていくかで、この国の未来は別次元のように変化していくでしょう。

 

そのためにも、まずは次世代へ注ぐべき教えにブレのないように継ぎながら、人減らしの現実を他人事にせず人を育てていく姿勢が、今後問われていくということです。