くろまのパーソナル・ワークショップ

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新しいヒロイン、新時代へ期待の象徴

しょこたん中川翔子さん)が平成天皇退位特番のMCとして、ふさわしかったのかの話題の記事に、ちょっと絡んで見る。

 

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中川翔子 NHK「退位特番」に出演 ネット沸く「何故しょこたん!」/芸能/デイリースポーツ online

 

 

NHKそのものが提供される強制的資金調達が問題視され、サービスのコスパや局内既得権益などの特殊性が毎日のように賛否両論巻き起こしたものの、同社の制作してきたコンテンツ群は、結構評価は高くして良いと思う。

実際最近特にヒットする「ブラタモリ」「チコちゃんに叱られる」、ドラマでは「特撮ガガガ」などドラマ企画が面白く、ヒット連発・世に出した。

キャスティングの姿勢も、他社に無い潤沢な予算と企画量で、新しい才能を世に出してきたという実績は評価していいし、事実これまでにも意外なキャスティングが話題になった例は民放以上に多いのではないか。

 

そのNHKが、平成天皇退位の特番に、しょこたんを起用した背景と意図を考えると、ヒットメーカーNHKの今後のキャスティング・ボードに対する姿勢が垣間見得ないか?

 

筆者がいうまでのなく、しょこたんは老若男女問わず幅ひろい支持を得ている穴場的タレントとして認知されているし、日本が誇るアニメなどのジャパンブランドに精通し、人懐っこいアイドル性や知名度も十分な彼女にとって、これまでの平成時代を締めくるるTV番組のMC像を担わせる狙いは、彼女のタレントとしての将来性と可能性に期待し、同時に来たる令和へのそれに重ね合わせたのではないだろうか。

 

昨今のかつて民放と比較して超保守的とされたNHKの制作姿勢が、平成時代に大きな転換点を迎え、視聴率を落とす民放各社の低迷をよそに、怒涛のごとくいい意味で期待を裏切ってきた、新生NHKの繰り出す意外性を私たちは見せつけられてきた。

そのNHKが、例え厳格であるべき天皇に関わるテーマにも果敢に改革の手を惜しまなかったことが、このキャスティングにも、出ていないだろうか。

最近の民放も、かつて保守派だった国営放送局を一定のリスペクトする動きが活発になり、予算がとぼしいとされる東テレなども、得意分野の経済や捨て身の企画でバラエティのジャンルで、ヒット番組や定番を打ち出して来ている。

 

いずれもネット時代過渡期に苦しむ既存メディアの奮闘は、令和にどのような花を咲かせるのか、それとも淘汰されるのか。

前向きには新しい風をいずれは取り入れていくことになる、前にその可能性へのチャレンジはNHKの特番のキャスティングに見えるものだし、今後も試行錯誤すべきでその行方は筆者のようなTV世代を大いに沸き立たせてくれるものだ。

 

そのチャレンジとして、しょこたん起用は前向きで納得できるもの、と評価したいし彼女の今後の活躍に素直に期待したい。