くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

三菱重工の一手、好材料となるか。

 国内航空機産業大手三社の中でも初の航空機エンジン製造のための「産業クラスター」の構築を、先ほど造船事業撤退を発表した三菱重工が、成長産業を固めるべく動き出した。

 

 日本国内のモノづくり産業は、その技術流出によって中国の産業を押し上げた結果、窮地に追い込まれているのは周知の事実。

 その中で、中小の関連が集積してお互いの強みを活かす動きは必然的と言える。

 

 今、MRJはアメリカでの飛行実験を繰り返す中で、ライバル社エンブラエルから20年に出ると噂される新型機という、プレッシャーと闘いながらも、量産初号機製造の遅れを少しでも取り戻そうと地固めを始めた事で、対外的にも内省的にも、少しでも好材料を増やす努力を続けている。

 

www.chunichi.co.jp

 

 

中国という巨大工場を賢く使う選択肢

 

 かつて失敗したアマゾンの端末事業は、10月の新端末発売から、成功の道を進み出したように思えます。

http://japanese.engadget.com/2016/10/18/kindle-paperwhite-32g-8-700/

japanese.engadget.com

 

 端末事業で言えば、今ではアップルを抜いて世界市場でトップシェアを掴んだサムスンが、市場のニーズをキチンと拾って、商品をローカライズさせ、新興国はもちろん成熟した先進国でも、受け入れられたのは周知の通りですが、アマゾンにおいても日本市場のニッチ性に柔軟に対応し出したのは、注目されます。

 これらの柔軟な対応は、中国の端末製造の潤沢な選択肢が備わったことが、大きな可能性を広げたと言えます。

 

 日本の企業でも、この柔軟な選択肢を上手く使った好例があります。

 それは、ひとりの女性起業家中澤優子氏が新ジャンルの家電事業を起こしたUPQの事例です。

news.mynavi.jp

 男性が従来のビジネスインフラの呪縛にとらわれているうちに、女性起業家によって「誰でも起こせるビジネス」の可能性が広がった事は、何か世界で起こっている物流革命現象を示唆するように思えます。

 

 アマゾンの事例もUPQの事例でも、グローバルな視点で、モノを共有化するビジネスこそ国のイデオロギーに縛られない、市場の拡大を見据えたこれからの「当たり前」の姿なのでしょうか。

 

 

『本を読ませる技術』」 peatix.com10月 8日

 

ptix.co


誰でも作品を発表し、簡単に販売できる時代です。紙の新刊は年間約8万点ですが、電子の新刊は年間約20万点。膨大な作品の中で、どうすれば自分の作品を埋もれさせず、読んでもらうことができるでしょうか?
今回のセミナーは、デジタルハリウッド大学図書館長で、カリスマ書評ブロガーの橋本大也さんにご登壇いただき、書いた本をどうやって読んでもらうか? について、参加者の方々と共に考えていきたいと思います。

題材の選び方、タイトルの付け方、内容紹介をどう書くか、人目を惹くキャッチコピー、ブログやソーシャルメディアの活用方法など、ネットワーク時代に生きる出版関係者なら気になる話題が盛りだくさん! 第2部はLifehacking.jp堀 E.正岳さんとの対談「さいきん面白い本って少なくないですか?」です。

 

カリスマ無き ”セブン&アイ” 突然、阪急・阪神グループとの提携発表

 

コメント1

10月6日のWBSで、創立以来初の中期3か年計画、井阪隆一社長の発表で、

『鈴木体制との決別のため、鈴木名誉顧問には報告なしで決行する』

とコメント。

百貨店・スーパー事業(SOGO・SEIBU)に進行したものの、営業利益の8割が相変わらずコンビニ事業に依存する体制を刷新し、ノウハウを関西大手から吸収する狙い。

なんでもやを目指したOMUNI7(ネット通販事業)が楽天・ヤフー・アマゾンなどネット大手の対抗馬としていたが、逆に解体できずにシステム起点の戦略に失敗したことを認めたうえで、お客様との対話、オープンプラットホームの発想へ移行したいとの考えを訴えた。

一方投資関連筋は、セブンイレブンの強い訴求力に一本化して投資家の訴求力を高めるべきとコメント。

 

コメント2

ヤッホー・ブルビールーイング新商品試飲会から見る、市場に受け入れられる商品開発の考え方に共感。

新商品『SORRY UMAMI IPA

歌舞伎役者のデザインがいかにもアメリカ発っぽい。

(10月18日から全国ローソン・ポプラで限定販売される)

 

ビールは酒税の高騰によって企業努力による市場開拓の過程で独自に進化してきたが、それによって、のどごしを楽しむから、味を楽しむ方向性に注目が集まっていて、それがクラフトビールという選択肢につながっている。

 

ランク1位は、よなよなビールでクラフトビールの定番と言われ柑橘系の香りが特徴。

IPA(インディア・ペールエール)は苦みが強いのが特徴で売る上げランキングでもランクインが最も多い。

ヴァイツェン白ビールの代表でさっぱりした味わいが特徴で5位にランクイン。

 

実はこのビール開発ストーリーは、テレ東のガイヤの夜明けでも放送され、かつお節をベースにしたIPAビールとして異彩を放っていたが、同社が積極的に開催する試飲会イベントを、口コミ・SNSで拡散を狙うとともに、ダイレクトに試飲されることで市場のトレンドをリアルタイムで商品に反映できる最強のメリットを生み出すのがミソ。

 

ビール77円、発泡酒47円、第三のビール28円だったのが、一律化されることで、ビールの酒税原価が下がると期待されているのだ。

ここで追い風と期待されるのは、酒税の見直しで、まだ1%程度のクラフトビール市場の拡大のカンフル剤になるだろうか。

 

その他

空売りファンド企業のコメントに踊らされないようにすべし。