くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

今そこにある自動車業界の危機と、化ける自動車の価値

世界2位のトヨタ自動車が、2月決算報告で業績下方修正を発表した件で、ちょうど参加の曙ブレーキの問題が重なったことが、なんらかの関連性と合わせて今後の世界にも類を見ない巨大グループ会社の頭としてのリスクが問われている。

トヨタグループのような事例は稀有な存在にしても、日産をはじめ世界の多くの自動車企業のように、関連企業との連携整理を明確にしてこなかった同社の、最大のネックであることは、今後業界に影響力の大きいだけに、目が離せません。

 

そういうこともあって、個人的ながらも自動車の在り方を考えてみるに、奇しくもトヨタが一時的に阻んできた「軽自動車」の売れ行き好調な事実が、何を示すのかを考えるのですが、そもそもくろまはアンチ軽自動車派では無かったし、むしろ軽自動車を扱う事での、市場へのメリットが大きいと考える側で、実際の市場の動きにこのトレンドが沿っていることは、道理にかなっていると思いました。

 

さて、今回も軽自動車推しネタですが、

くろまがその軽自動車に期待するもの、それはコスパの追求。

限られたサイズや価格範囲の中で、どれだけ「自動車」のあるべき姿を突き詰められるか?

 

世界を含めた自動車業界が向かう方向性は、新規異業種参入で技術的にも市場性の大きな変化の面でも、自動車に求められる要求はダイナミックに変えられようとしている時代に、未だ高級車開発にみる単なる利潤優先のスタンスに何の改革も見られない、旧態依然の自動車業界のままでは、近いうちIT業界の餌食になるのは目に見えていると思ってる。

 

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小型自動車ではリスクの大きい「様々な実験」が軽自動車ではしやすいことは、何度もあげましたが、軽自動車が売れている理由の第一はコスパの高さなのは変わりませんが、もう一つ大事な点を上げれば「車のメリットのわかり易さ」があると思っています。

自動車はまだまだ多くの人にとって「高価な買い物・資産」ですから、その高い買い物をする上で、欲しくなるメリットと割り切るべきデメリットが分かりやすいのが好まれていて、小型車に比べ購買決定へのプロセスが短くなって、ユーザーはその分ほかの娯楽や生活への対応に時間を割けるのは、時短ブームの時代には結構地味でも大きい副産物になっているのでは?ということです。

 

私たちの生活は、平和な時代が続いたことで自由時間の選択がしやすくなりましたが、自動車に割り当てる時間が年々減る傾向にあるようですから、くろまのように生活に自動車の割合が多い派は、マイノリティになる傾向にあって、その中で軽自動車は自動車に関わる時短ができる分の評価が高まっていると考えます。

自動車好きにとってこの事実は「微妙」ではありますが、それによって自動車全体もライフスタイルに合わせて、「車中泊」などの新しい使い方が注目されているので、あながち微妙どころかむしろそれに乗っからない手はないでしょうね。