くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

東京の、日本としての中央機能の死を迎えつつある今

地方に住む筆者にとって、元々から東京都に政府行政機能が集中していることに何のメリットも感じてこなかったからかもしれないが、今まで執拗なまでに国家機能や経済機能を一つの都市に集中させているこだわりが理解できなかった。

 

そう思っている中でここ最近の東京都の動きの体たらくはどうだろうか?どうにも日本の最高峰都市だとは、思えないし単にバタバタ混乱にあえいでいるとしか見えなくなってないだろうか?

 

これからの時代、ITインフラと自動化設備の発達で、地政学的なハンディは無くなっていくといわれ、それが100%文字通りになるとは考えにくいにしても、日本は様々な災害リスクを古くから抱える国であり、国の機能のリスク分散はもっとも優先的にすすけるべき案件な筈だ。

 

それが未だにどころか、まったくその動きを見せることすらないのに加え、先からの中央集権化に固執した割に、成果が上がるどころ地方に引っ張られるように、都市機能を弱体化させているのは何なのだろうか?

 

仕事や将来設計のために東京に移転する人が、未だ圧倒的に後を絶たないが、その地涌運をとやかく言わないにしても、彼らの生計や利便性を地方のそれを犠牲にしてまで補填するいわれはないわけで、地方自治はその現実に気づきつつある。

 

東京都のコロナウイルス被害の現状は、国全体を引き釣り倭下割には、被害を悪化させつつあるし、なにより海外からの転入を一度も全面禁止していない危機意識の甘さは、結局今の感染増大を加速させている。

 

東京都知事選挙は、何が何だかわからないうちに現職再選で終わって、過去の付けを払わされようとしているのかわからないが、心を改めず未だに旧態依然の調子で、東京都民を二次感染の危機に晒そうとしているかのようだ。

 

経済関係者や経済専門家たちは、さすがに優秀な人々が集結しているだけあって、東京都の経済効果を考慮してか、表向きには全機能の東京一極集中を常識のように、他の選択は一切語らない。

 

東京が最大の力を握り続けることが、永遠で最良の手段だと信じて疑わない日本には、今後多くの災難から効率よく避けながら、東京都民に降りかかるリスクに一切目を向けずに人口・雇用問題を解決できるのだろうか?

 

中央行政は、相変わらず地方の問題は軽視しながらより国家機能の中央集中化を推し進め、いざとなれば地方を切り捨てかねない経済政策をとっているようにみえてしまう。

 

この先、東京を制圧すれば、一瞬で日本の全機能が停止すると判っている、致命的なリスクは今すぐに是正すべきだと思うのだが、なんだが地方人の方がバカに見えてしまうような、東京の物言いや行動は、どうもしっくりこないのは筆者だけだろうか。