日本と台湾と中国朝鮮両国と
10連休のGWも終わったが、今年も多くの人が海外旅行を楽しまれたようで、去年あたりから注目度が高くなった、台湾への旅行をされた方も増えていると思う。
台湾は私たち日本在住者にとって、観光先として魅力的なだけでなく、親日国としての日本と深い関係が期待されたのも、タピオカミルクティなど台湾ブームのキッカケになっていそうだ。
その親日国が「中国の一部」である事実をあげると、その関心は一気に引く方も多いかもしれないが、そういう筋の話題を知り他人事で済ませられないのも、実はとても大事で避けられない事実。
日本での台湾ブームが来ているのは、観光や食文化・エンタメがこれまで韓国が担ってきた時代から、韓国・北朝鮮の政治的反日の動きがあからさまになったことで、第二の選択肢として浮上したと思われる。
それまで、70年以上前から親日国だったにもかかわらず、最近まで台湾に関心を示さなかった私たちが、国内の外国支持情報量の圧倒的差で台湾より韓国に目が向きだったのが、ここに来て冷静な目を向け出したと考えられる。
その時期に、改め日本に住む者にとってもっとも直接影響をうけやすい近隣国で、韓国でなく台湾をバランスよく理解しておくのは、大事なこと。
筆者はたまたま訪台した際に、その居心地の良さに台湾好きになったのが関心を持ったきっかけだが、関心を持てば持つほど近隣国の付き合いを考えさせられることが多くなった。
中国と朝鮮(韓国・北朝鮮)と日本は、歴史的に流通も盛んで力関係の移り変わりで大きな関係が続く国、一方台湾は歴史的にはかつて統治した歴史からしか繋がりが薄い国だった。
その結果今まで中国の大陸政策や朝鮮両国への比重が重かったのは当然だが、台湾も含めてかんがえた時に、日本が隣国に寄与した多くのサポートに対し、今でも正当に評価しているのは台湾だけに見える。
中国は太古から日本を属国として「体良く利用」するスタンスであり、韓国・北朝鮮にあっては言うも腹立たしいディスりの対象としか見ようとしないのに対し、日本統治に正当性があったかどうかは別として台湾は、良くも悪くも日本の態度を正当に評価している事実がある。
今でも多くの「親韓国文化派」の人が居て、その志向を否定する意思は筆者にはないにしても、物理的な情報量でこうした正当評価がリバランスされないならば、私たちはどこかに大きな問題を抱えているという、危機感を持つ必要が無いだろうか?
聞くとことろ、今国内の韓国中国に関する歴史や文化の正しい理解を歪める情報が標準化する問題が表面化しているという。
国内では毎年秋頃話題になる「教科書策定」に歴史政治文化の項目で、私たちの客観的判断を脅かす作為的な評価がされ、今韓国内で起こる反日意識の正当化教育と同様の動きが、なぜか国内でも起きている。
それだけ、良くも悪くも朝鮮両国と日本の関係は「腐れ縁化」が存在する意味を、何度もかんがえて欲しいと思うし、今時期の台湾ブームをさまざまな形で体験・関わることで、伝統を重視しやすい私たちの志向が暗に利用されていないかを思い返す良い時期だと思った。
日本人は良い意味で隣人に施す喜びを知っているが、悪い意味で一旦関わると相手の良し悪しに関わらず引き際を誤る傾向があるだけに、それを心得た上で上手に隣人と付き合おうとするだけでなく、必要な時は体良く拒否するかしこさも学ばなくてはならないのではないだろうか。