日本のサンプル屋さん「東京」のトリセツ
政府はお題目を掲げつつも有権者の反応を見ながら最後に違うことをする。
ここ30年ほどを振り返るとわかるが、地方創生を掲げながらも成果を上げず、消費税を上げて潤った収益で一貫して中央集権化を強化してきた経緯をもつ。
地方自治とのバランスを悪化させて人の流れを東京に集め、それに習ったものの中で勝ち組も生まれたことで全体の総資産向上をうたった。
かと言って、全てが成功したかと言えばそうでもなかったらしい。
人は観光だけでなく人材としても海外からも集まり国際問題の解決が急務となった。
東京では人減らしの課題は地方の比ではなくなっている。
この事実をメディアで流す、それでも夢に群がる人の移動は簡単に止まることはなかった。
“夢”を餌にしたことで、欲望もセットになっているからで、その欲望ゆえに都市部の景気感や活気などのエネルギーは膨らんだが、
日本のあらゆる機能を集中させたことで、日本で特徴的な自然災害リスクも最大化、公共インフラの老朽化問題も修復困難になっている。
その状況をみて、海外はこの国をどう評価するだろう。
日本の首都は、地政学的に見て世界各国から高リスクで、集中している分制圧しやすい条件を見出すだろう。
この驚異はアジア戦略を図るアメリカにとって危機であり、同時に軍事的防波堤突破のチャンスを作っている。
日本丸は、この先どこへ流されていくのだろう。
値ごろ感のある間に、どこかの国に買い取られていくのだろうか?
その危機を救うのは、過去にお金をばらまいた国ではなく、自身しかいないことに、いつ気づくのだろう。