くろまのパーソナル・ワークショップ

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DAIHATSUのTANTO、FC後のアドバンテージは?

今年秋にFC(フルモデルチェンジ)を控えると報じられるDAIHATSU車の看板車であるTANTOは、同社お約束の後出しジャンケンで、同ジャンルで最後発での登場となるそうだが、はたして勝算がどの程度稼げるのかを考える。

 

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ダイハツ新型「タント」軽量プラットフォーム採用2018年10月フルモデルチェンジ

 

SUZUKIは春にHONDAは夏にそれぞれボンネットバン+スライドドアの軽自動車を販売している今、DAIHATSUとしては満を持しての秋投入とことを運ぶことになるが、そもそも制限の多い軽自動車規格の車で、後出しと言えど圧倒的なアドバンテージを持って新型デビューできるとは考えにくいと言うこと。

 

所詮は軽自動車と言えども、各メーカーが予想外の売れ行きで、大量のバックオーダーを抱えるほどの市場となっているだけに、DAIHATSUのプレッシャーも大きいことと思う。

 

TANTOは同社の看板的ヒット車で、売れ行きも底堅く高い車なので、最悪キープコンセプトでも、大きく売り上げを下げることは無いとも言えるが、そもそも自動車市場自体冷え込む中で、親会社の売る普通車売り上げに気を使いつつ、売り上げは底上げしなければならず、立場上舵取りは難しいのが現状。

 

スクープ情報では、くろまが期待した前後スライドドアは無いようなので、あとは燃費向上か細かい使い勝手向上で、勝つのではなく「負けない車」を出してくる可能性がほぼ確定している。

あとは、DAIHATSUお得意の「キラキラ☆デザイン」で、どれだけ見た目上のお得感が出せるかが見ものかな、と言ったところ。

 

他社よりも、きっと高級感を打ち出すデザイントレンドに振って来るだろうが、当然単価も上げて来るのはお約束で、これからの時代に軽自動車に、どこまで高価格な価値を客見出すのかギモンなだけに、販売方針そのもに時代に乗り遅れた感が否めない。

いずれにせよ、次のTANTOはDAIHATSUの社風や取り組み方をも、判断させる重要なタイミングで発売される車で、追って出るだろうMOVEもTANTOのトレンドフォローされるのは確実なだけに、DAIHATSUは今年の秋に社運をかける事になるはずだ。

 

その結果で同社の評価はほぼ決まると言っていい。

 

そのくらい自動車(特に国内)業界の市場性は逼迫しているので、くろまとしてはTANTO単体の動向と言うよりも、昨今のDAIHATSUが踏んできた手形さ重視の販売方式が、時代に受け入れられるかどうかが、どうにも気になって仕方無いのだ。