N-シリーズ爆売れの勢いで、あのクルマも。
それは、言わずと知れた
HONDA CITY
である。
昨今自動車業界は世界レベルで大きなターニングポイントを迎えようとしている。
天然資源の化石燃料で動いていたものが、電気や水素など人工生成可能な代替燃料化したり、自ら操る必要の無い自動運転化に進化するなど、既存形態のクルマへのニーズの絞り込みは始まっていて、資産価値の高い超が付くほどの高級車志向と、逆にファッションのように手軽に所有できて乗る楽しさを提供される個性的なクルマなどに、今後のニーズは絞られると見ている。
そんな過渡期に、ニーズの後者に当たるファニーカーのヒントになる車が、このCITYだったからこそ、生まれ変わる価値が大いにあると考える一品。
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当時
走る棺桶
とか皮肉られたもののそれは爆売れしたからであり、悪評も勲章のような当にシティコミューターの走りと言っていいほど画期的だった車。
今では、いくら望んでも厳しい自動車規制によって、乗ることはできないだろうが、枠を外れた発想は、今ではありえない「ゆるさ」最盛期の申し子だ。
かつての箱バン「ライフ」がN-VANとして、コンセプトを引き継がれたように、次は普通車でも話題をさらってほしいものだ。
今も昔でも、若者はこうしたドキドキ感を待っているのだ。
レシプロ車を代表する、乗って楽しめるクルマは、今後自動運転化によって大きく様変わりしていく時代にあって、
「操る楽しみ・醍醐味」
を与えてくれる自動車は、まだまだ新しい世代にも受け入れられる意味は十分あると考えている。
要は、
どういった切り口で、楽しさや所有欲を満たしてくれるか。
を時代に外れないように提供できるか、と言うこと。
「乗ってて楽しい!」
を表現するミッションは、これからも無くならない。
この思いを、カタチにするのは今後も変わりない、
自動車の将来の使命なのだから。