くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

エンドレスな ”アイドル災難" 賛否の行方と、意外な盲点

この事件に限らず、アイドル(偶像)を現実とごっちゃにして、

過去数えきれない程、女子アイドルの災難は起こってきたが、交通事故と同じように、

「解っていても、止まらない」

ことへの繰り返しは、これからも減っては来るかもしれないけれど、激減することはない問題なんだろう。

 

www.hochi.co.jp

 

同朋や先輩アイドルから、少なからず表明が出ているものの、その一方で男女ともアイドルは「イメージ商品」であることに変わりが無く、商業社会では「金を払う側の意見は優先される」という現実は避けて通れない以上、アイドル個人の人権は最低限ではあっても、業界への忖度以上の効力があってはならない、という事なんだろう。

 

これらトラブルの賛否両論は根本的な結論が出るようなものでないことは、おそらく誰もが内では知ってはいても、今まで集団意識が強かった日本がより個人主義化する時代に、トラブルの解決はケースバイケースになり、「原則」とか「常識」として共有化されていた共通認識が、通りにくくなることを象徴している。

 

今日本は、ようやく男女の差別や格差という基準で、社会問題を考えられるようになりつつある時期に至った段階で、先進国でLGBTという括りで考え出している段階に追いつくには、まだまだ至らない状態。

この成長過渡期に、アイドル(特に女子)に対するトラブルは、男女それぞれに乗り越えるべき課題はまだまだ多い。

 

基本世間で言われているように、男性側に圧倒的問題が多いのは間違いないが、その一方で防戦一方な上に、男尊女卑社会に便乗する女性の存在は、問題をややこしくしていることも無視できず、単純に男性攻撃とか女性保護という括りだけで片付けるような極論をしている以上、むしろ火に油を注ぐことと変わりないだろうと思う。

 

男性が女子アイドルに、女性が男子アイドルに、お金を費やすのは何れもアイドルが「擬人化された商品」だからであり、男女どちらの立場からでもアイドルをホンモノの異性と誤認した時点でこうした悲劇は必ず起きてしまう。

 

これからの時代は、その男女の性物的欲望はAIが担う時代に入り、ある程度の人的被害は軽減されるかも知れない、それでも人のアイドル需要が無くなることは無いでしょう。

人間は動物派生の生物で、アイドルは人の欲望を満たす究極の商品だし、その欲求をそもそも男女問わずその欲望を抑制できるようになれば、自ずと需要は減っていく定めでもある。

 

こうしたアイドル市場の需要側の事情は、これくらいで十分おさらいできた。

その上で、この問題を整理してみる。

 

アイドルへの災難が無くならない背景は、多くが私達「お客」側の感情や行動にフォーカスされることが多い。

ただ、意外とこの問題解決は需要側の問題というより、供給側の都合にその糸口があるのかもと言ったら、この問題解決にますます火に油を注ぐことになるのか?

 

意外に火消しにつながるのか?

そろそろ私達は気づいているようだが、何故だかその道はそのたび振り出しに戻ってしまう、その繰り返しに対する行動にまで至れないのは、どうしてだろうか?