くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

国を統治する器と国民の行動力とは

茶化すつもりはないが、政治のトップを指す総統と言えば、筆者はデスラー総統をどうしても最初に思い出してしまい、悪の権化みたいに思ってしまうが、現実では総統と言えば今話題になるのは、台湾のトップ蔡英文総統となるだろう。

 

多くの先進国でようやく女性党首が目立ちだしたいまにあって、台湾は日本より先に女性党首が手腕をふるい、まさに大国中国と対等に渡り歩こうとしているのだ。

 

web.smartnews.com

台湾総統、反浸透法案「至急」可決を 中国の影響阻止へ (ロイター)

 

ここで特別男女差別の話題を持ち出そうとする気はないが、結局国を統治するのに男女差の基準はナンセンスであり、むしろ度胸の座った女性党首のほうが、駆け引きに向いている事をここで証明していると言うことを言いたいだけだ。

 

彼女の勝負師としての度胸と統制力は、決して力関係だけに頼るものでは無く、市民目線に寄り添いながらも、匠に民意を汲み取り自身の本分をわきまえながらも、強く人を惹きつけリードしている、トップには不可欠なカリスマ性にある。

 

日本では、男性党首にしても久しくこのような辣腕者を見たことが無いのは、失った30年と言うブランクはとてつもなく大きかったと言うことなんだろう。

日本でも過去の男女差や官僚制、平等意識の濫用が改善されて入れば、台湾の先に行けていたかもしれないのに、残念でならない。

 

この差ができてしまったのは、環境的に問題意識や危機感を政治やマスコミが表面化を避け、景気コントロールのために、覆い隠した経緯が大きいが、結局経済全体も持ち直すことは無く、一部企業と外資本への旨味を増すに始終した事実から目をそむけてはならないだろう。

それを反面教師にして、国民はどう行動し政治や経済に関わっていくのか、若い世代であればあるほど、大局的な視野と判断を緩めたら、自身の未来を放棄しているのと同じになってしまう、と言う意識を忘れてはならないだろう。

 

最後に再び茶化すつもりはないが、映画ダイハードで主人公が窮地に追い込まれたときに自問自答した言葉を思い出してほしい。

 

「考えろ! 考えるんだ……」

 

集中し、考え、覚悟を決めて行動する。

今我々一人一人がそうすべき時ではないか。