くろまのパーソナル・ワークショップ

生活・仕事への分析力向上を目指し、あえて辛辣に物言います。

最高の技術を持っていても、勝てない理由

独自の最先端技術で注目されている村田製作所から、次世代通信規格の普及の鍵になる技術の量産化が発表された。

 

技術の可能性については、記事をご覧いただきたいが記事中でGサックス担当者が指摘している、5G技術先行によるインフラ整備の遅れが懸念されている。

 

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「5G」iPhoneでニッポンの電子部品が独壇場になる日(ニュースイッチ) - Yahoo!ニュース

 

日本は言うに及ばず、今でも技術大国として世界市場でブランドが評価されているものの、基本アメリカ後おいスタンスを続けざるを得ないために、得意分野でも圧倒的シェアを確保しにくい。

 

実際、最先端技術を誇る各国が熾烈なシェア争奪をしている5G市場で、最右翼の中国の対抗馬としてアメリカとEUが全面に出てしまい、日本は部品メーカーとしてアメリカの子会社的位置に甘んじざるを得ないのが現状だ。

 

戦後からGHQなどによる主に軍事転用可能な技術を中心に、国内で自主抑制し続けたツケがここに来て、せっかくの得意分野を活かせないジレンマと闘うハメに陥った。

 

これからの日本の生きる道は、アメリカからの依存脱却と、リスクを採った自主独立にあると言っていいが、その現れに憲法9条からの呪縛を始め、政治経済団体の米中依存派の抵抗が、今後重くのしかかってくることになるだろう。

 

 

なぜ、日本は毎年同じ課題を抱えることになるのか?

 

ひとつは、流され易い性質とリスクのとり方を心得ていないからだろう。

 

それでも、いま現役の中間層や若い世代を中心に、その打開を模索しはねのけていかなければならないのだが、確か昨年の今頃にも同じことを書いた気がするように、未だその気運は顕著になっておらず、むしろ外圧に敏感な台湾や東南アジアなどの後進国から先にこの動きは始まってしまった。

 

若者は、旧体制の間で経済力と教育を削がれ、人口減少でその勢力や発言権まで奪われようとしている中で、ネットで不満やいかにも高尚そうなウンチクを垂れては、旧体制依存から自らを埋めようとする現状は、ますます彼らの思う壺にハマっていくばかりだ。

 

唯一勝ち目があるとすれば、ITネイティブの強みを武器に、依存せず自らの意思で学習し、思考し、若さ故にできる行動力だけだろう。

 

決して見誤ってはならない。

その環境にさえ着けないならば、まずは極貧でも石にかじりついて、最低限の資本を確保することだし、それまではひたすら耐えよ。

 

ネットの罠は未だ少なくないが、彼らは、生まれながらにして我々旧世代よりもなれているハズ。

 

むしろ、メリットを最大限活用しながら、旧世代とは違った最短コースで特化した才能を磨くことが、弱さを強みに変えられる数少ない選択肢になる。

 

今は平和を簡単に享受できる時代になったが、日本は戦争アレルギーで現実逃避癖が仇になり、平和は勝ち取るものだという常識さえ忘れようとしている今、そこからの意識改革のための学習で、自らを奮い立たせ、自分の未来やパーソナルスペースを自己と葛藤しながら掴み取って欲しい。

 

そのささやかな行動が、自ずと社会を変えていく。

ならば最適解は、勝ち取るしかないだろう?

 

若者の純粋な主張を餌に欲望を果たそうとする輩に踊らされてはならないからこそ、学ぶための資金を死にものぐるいで稼ぐのだ。

 

それを私達はハングリー精神と呼んだ。

 

飢餓感無くして、人は絶対に成長進化しないし、旧世代はこれをバネにここまでのし上がってきたのだから、タダでそれを次世代に譲る訳がないだろう。

 

歴史は雄弁にその事実を証明してきた。

 

戦争が無くならないのは、暗黒面ではあっても飢餓感がもたらす絶対的な真理だからだ。

人間が存在意義を示す方法は戦争だけでないが、その攻撃はかわす必要はある。

 

その準備に武器は必要であり、投資を避ける行為を平和活動だと履き違えてはならない。

だからといって、不用意に軍備拡張に同意してもいけない。

 

こうしたケースは、戦争に限らず我々の生活の中に、イジメからの自衛とか様々起こりうる繊細な問題であるし、それを解決するには集団行動に流されにくい思考と行動をする訓練しかあり得ない。